
まず感じた事は「ふつう」ってなんだろうと言うこと。内容はとてもグロテスクなのに静かに物語が進んでいく。ただ好きなだけではたんなる想いだけではどうしようもないわけで。じんわりと物語がまさに侵攻していくように心の中に入ってくる。それと思ったのは深海みたいな作品だなぁと。底では様々なモノが渦巻いていてそれでも表面上である日常はおだやかにでも確実に進んでいてその日常を照らすというかさして自分に示してくれる光となる何かを登場人物達は求めているのかなぁ。生きていくうえでの支えであり、自分の覚悟のような光となりうる希望。
橋本さんの作品は拝見するのは2回目になるでしょうか。正直こうした世界観は好きではないのですが何か心に引っかかるんですよね。好みではない部類の作品なんですけどね印象が強いんだよな。派手さはないけれど後からジワジワくるというのかなぁ。不思議名感覚に陥りがちです。
父役である廣瀬さん。作品を観るキッカケとなった役者さん。彼の表情をかなり目でおっていたように思います。醸し出す雰囲気が好きだったのもありますが。好きでした。小説の方も読みましたより一層その思いが強くなりました。
頭を過ぎったのは光星と松下は立場が一緒なのではないのかなということ。光星は自分を犠牲にしても護ろとするなら松下は仕方がないから自分のも親を殺す訳にはいかないので周りを攻撃することで自分のウサをはらすというか、本人の都合なんでしょうけれどもあくまでも義務感にも似たような感覚ですかね。
有史役、ユーマさん。優しいな、悲しい程に。光星の為なんでしょうけどね。好きな人を嫌いになりたくないのでしょう。自分が悪者になる事で相手を護りたかったのでしょう。
環役、屑屋さん。独特の雰囲気の芝居でしたね。立場がそうした立場だからなんでしょうけれども。母親になる覚悟のシーンはジーンとしました。おだやかにみえて芯のある見せ所は胸にささりました。
この状況の中よく公演してくれました。感染対策もしっかり対応していたように思います。何も起きずに無事の報告をお祈りしつつ締めたいと思います。皆様お疲れ様でした。