観劇日記 刈馬演劇設計社 「異邦人の庭」 | ソメのブログ

ソメのブログ

ブログの説明を入力します。



 まずは入って「なんだこれっ」何にも無いんです。用意されるのは机と椅子のみ。
 西藤さんが出てきてセリフを言い始めた時、ライトが当たった瞬間の表情見て「この方はどんな闇をかかえているのだろう」と思いました。「決意」を胸にかかえて演じていく。一見には胸に秘めた思いをまったく悟られる事なくとても穏やかに演じている、実は熱のある芝居をされていたように思います。表情の変化、感情の変化など引き込まれてました。
 岡本さん、表情は柔らかく明るくみえるがこちらは「覚悟」を持った静かな役所。実は彼女にぴったりな役だなぁと思いながら拝見してました。彼女の芝居を何度か拝見していていつも思う事があるのです、それは彼女の芝居には「第三者」の主観で芝居をしているなと思うのです。役を演じているのに「上」から全体をみながら芝居されているような。自分や周りの世界を冷静にみてるような印象が私にはあるのです。勿論芝居は上手いなぁとは思うのですが、彼女はどんな目線で芝居をしているのだろうと思っていたのです。なんて表現したらよくわからないのですが、彼女の冷静さがとてもあっていたように思うのです。最後にアクリル板越しに手を合わせてみませんかと問われた時、彼女が断ったのは彼の熱に触れることで覚悟が揺らぐからなのか、乱されたくないからなのかもしれません。
 「はい。じゃあまた」「また、ここで」だ西藤さんが去って行く、ラストシーン。結論は言わずとも理解は出来る。けして泣くことはなかったけれど「死」というモノに直面した時の自分、そして自分の身近な人間の「死」をどう受け止めるのかということを考えさせられました。「権利」というモノも。「安楽死」など色々と問題はありますね。やむを得ず「死」を選ぶということもあるのかなど考えさせられました。
 二人の一見穏やかに見えて西藤さんの「熱」と岡本さんの「静」の絡みあった緊張感のある芝居でした。とても短く感じました。とても面白く、重たいのだけれど興味深く拝見させて頂きました。
 ではここらで締めたいと思います。皆様お疲れ様でした。