本日は除脈性不整脈の代表、洞不全症候群(sick sinus syndrome:SSS)についてお話します。
これはまだ原因ははっきりしていませんが、突発性あるいは加齢に伴う洞結節の変性などが原因と考えられています。
どういうものかというと、洞結節がうまく機能しない結果、脈が遅くなるものです。
SSSには分類があります。
Rubensteinの分類
Ⅰ型:持続する50拍/分以下の洞性除脈
Ⅱ型:洞房ブロックあるいは洞停止を伴う除脈
Ⅲ型:Ⅰ・Ⅱ型を認めかつ頻脈を認めるもの(除脈頻脈症候群)
ややこしいですね。
ひとつずつ確認していきます。
まず、Ⅰ型の洞除脈。
これはいわゆる除脈ですね。
脈が飛んだりしているわけでなく、単純に脈拍が50回/分未満の状態です。
特別治療をするってわけではないけど、運動しても心拍の上昇が少ないと息切れや倦怠感の原因となります。
次、Ⅱ型。これは洞房ブロックと洞停止があります。
心電図を見れば一応は判別可能ですが、なかなか鑑別が難しいこともあるそうです。
違いは、洞房ブロックってのは、洞結節からの刺激が心房に伝導されない。
洞停止というのは、洞結節からの刺激が発生しないこと。
心電図のP波ってのは心房筋の収縮ですから、心房に刺激が伝わらないということはつまりP波がでないということ。
でも、洞房ブロックでは洞結節自体が動いていないわけじゃないんです。
だから、次の洞結節の刺激が心房筋に伝わればP波からしっかり心電図波形が記録されます。
心電図の特徴としては、まるっきりP波からT波までの一塊がなくなること。
そして、次のP波までの間隔がちょうどPP間隔と同じになる。
洞結節は動いているから、規則的に刺激を出しています。
だから、PP間隔が不規則にはならないんですね、理論上。
そこが洞停止との大きな違いです。
洞停止はずっと洞結節が停止しているのではなく、P波がでなくなります。
そのため、一見洞房ブロックと同じように見えるのですが、その後が違います。
洞結節からの刺激が出ないため、代わりに違うところから刺激が発生します。
これを補充収縮といいます。
例えば心室筋から刺激が発生するとP波が見られない波形となります。
そして、PP間隔がバラバラとなることも特徴です。
洞結節以外から収縮が起こるからリズムが乱れるのも当然ですね。
最後にⅢ度。除脈頻脈症候群です。
洞結節の機能低下に加え、様々な上室性発作性頻拍を伴います。
その頻脈(90%は心房細動)の後に高度の除脈を伴い、洞停止の時間が長くなると失神をきたすこともあります。
発作とはAdams-Stokes症候群ですね。
不整脈が原因の脳虚血発作のことをこう呼びます。
3秒以上の心停止でめまいが、5秒以上の心停止で失神が起こるとされています。
今日はここまで。
このままだと不整脈がシリーズ化するかもしれませんね。
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