ウッシーの四季折々通信-農業マン物語

ウッシーの四季折々通信-農業マン物語

地元狭山の活性化のため悪戦苦闘する農業マンのドタバタ物語

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 只今右手首壊れてます。重症です。完治は無理みたいです。パソコン使うのも痛いです。


ウッシーの四季折々通信-農業マン物語
トイレでお尻を拭くのも痛さ堪えなければなりません。あぁ、農業やめて次の職探しをするかな!!

 あれは忘れもしない先月の29日(木)のことだった。阿房鳥でちょっとした仲間同士が集まってちょっとした飲み会があった。ちょっとした仲間と言っても半分は行政マン。そこでの話題は農業や食や福祉などいろいろ。話が盛り上がっていたときに、とある先輩女性が「今度コミュニティビジネスの起業プランコンペがあるんだけど・・・。なんか今の話をまとめて出してみない」と言いだした。「なんか助成金が50万円から最高で200万円出るんだって・・・」と、結構な話だなと聞き流していていたが、・・・。


 で、結局「じゃ、作文の上手い・・・・・」にって俺かよ?前日JA関係の飲み会が入間川の喜代川であり、しこたま飲まされていた。だからこの日は酒が進まなく話の内容はよーく把握していた。「仕方ねぇなぁ、じゃ書いてやるよ」と言ってしまったのが運のつき。あぁ、あの時軽く返事なんかするもんじゃなかったよな。その後が地獄だったよ。


 それから5日経った日のことだった。1通のメールが入った。あの俺を軽く乗せてしまった先輩女性からだった。内容はコミュニティビジネス起業プランコンペについての情報で、ホームページのアドレスが載っていた。そのサイトは「ソーシャルビジネスネットワーク大学 関東キャンパス 」と表示されていた。「何のこっちゃ?」とまるで狐につままれた感じ。理由(わけ)の分かんないままサイトを読み進んで、最後に応募要項と応募用紙をダウンロードして開いてみた。うわっ、何これ?こっ、こっ、これは・・・?作文じゃねぇよ。こんなの。俺の手に負える代物かよ?驚愕した俺は脇の下から冷や汗が滴った。冷や汗が出た理由はもうひとつある。あの阿房鳥での飲み会では、応募の締め切りが今月末の31日と先輩女性が言っていたが、違うじゃねぇか。23日(月)じゃねぇの。おい、おい、おい、これだけの内容のある応募用紙をきっちり仕上げるには時間がなさすぎるぜ。大体今までいろんなコンテストに応募してきたが、応募締め切りまで2週間ちょっとしかないなんて、そんな厳しいのあるかよ。応募用紙の最後には極めつけの収支計画書なんてものもある。こんなの書いたことないし、粗利益率何てどうやって算出すればいいのかよ。こんなの全部分かったら自分で起業してらぁ。こんなクソ暑い夏に、ましてや直売のため朝から夜までクソ忙しいのに、寝ないでやれってか?


 だけどよ、人間てもんは、特に俺は何だか分かんないものに対して結構興味と闘争心ってものが湧いてくんだよな。口では「ダメじゃん」と言いながら、本音はメラメラとハートは熱く燃えたぎってくるんだよな。コンペとは競争じゃねぇか。あぁ、俺は知らない間にスタートラインに立っていたんだよな。そっからは冷静になって、どうやってこの応募用紙に立ち向うか考えた。こっからが俺の腕の見せどころじゃねぇか。本音を言うと、起業プランのスキームは既に俺の頭の中に描かれていた。あとはネットで関東経済産業局のコミュニティビジネスの事例などを参考に、実現可能な起業プランへとまとめあげて行けばよいのだ。一番最初の応募の動機や実現したい社会のあり方を800字以内にまとめる作文のところは、はっきり言って自分でも魅了されてしまうような名文じゃねぇの。(俺ってナルシストかよ)


 まぁ、そんだこんだで本日きっちり応募用紙をまとめ上げ、お昼過ぎにクロネコヤマトのメール便で送っちゃいました。だからこの2週間ばかしブログも更新せずに、外界とも連絡を絶ちこれに集中していたんだよ。ブログを更新する時間があったら寝てた方がましさ。


 でもよ、これからが大変じゃねぇか。仮に一次選考の書類審査を通っちまったら、ブラッシュアップ講座というのを受けて、二次選考の公開プレゼンテーションってもんをやらされるはめになっちまうのか。そして万が一この二次選考を通過しちまったら、まじ俺起業して経営者になるってか?いちバカ独身農家が、今度は農事組合法人の経営者になっちまうの?でも、まぁよ、人生一度しかねぇんだよな。やっぱこれと思ったことがあれば、失敗を恐れずトライするほうがいい人生なのかも。何もしないで後悔するより、して後悔した方が納得がいくよな。まぁ、とりあえず一次選考の結果を待つか。

 ここのところ台風の影響で風が強く、雨も少ないながらも降ったり止んだりと猛暑も一休み。この1週間は地獄でした。入間川の七夕祭りで花火が打ち上げられても、こっちはヘッドライトを点けながら野菜に水遣りしていた。まったく俺何してんだとほとほと空しさがこみあげて来たよ。朝ははよから野菜の収穫。キュウリの見落としはないかと腰をかがめながら葉っぱの裏を隈なく探していると汗がじわっと噴き出てくる。キュウリ、ナス、オクラを約1時間ほどで収穫。その時にはもうクタクタで全身汗だらけ。睡眠時間が少ないので、シャツを着替えて横になる。


 午前中は除草作業や秋ナスの苗の植え付け、7月に種蒔きしたキャベツの苗をポットに移し替える。自分の頭の中には既に来年2月までの野菜の作付はインプットされているので、順次育苗植え付けを行っている。9月は端境期なのでここで秋ナスやキュウリを切らさないように仕掛けるのが、客離れをさせない直売の成功の秘訣じゃ。花芽がつかなかった冬瓜も植え付けしたが、収穫は9月だろうな。ミニカボチャも2回に分けて植え付けしたので、これも端境期の繋ぎになるだろう。


 しかしマクワウリはとうとう終わりに近づいた。この猛暑でマクワウリが発酵してアルコールになっちまった。普段なら甘ーい匂いがするのに、なんか変だと気付いた。どうやら発酵しちまったようだ。これでは売り物にならん。食べたお客は酔っ払っちまうよな。


 今年の夏はいろんな野菜や果菜類を作ったが、良く売れたわ。これから終盤戦だが、100万円には程遠いいが30万円は何とかクリアできるかも。しかし1日2時間ほどで最高2万円ぐらい売れちまうんだから、如何におらの販売戦略が的中しているってのがお分かりでしょう。しかしお客の中には面白い人もいるよ。新鮮野菜とノボリを立てているのに「梨はないですか?」って聞いてくる人もいるんだ。おらは八百屋じゃないっす。


 昨日は雨が降っていたので直売は休ませてもらった、毎日がいっぱいいっぱいでやっているのでほんとキツイっす。一日直売を休んだだけでも気が楽じゃ。このキツサも夏場だけだけどね。キュウリやナスやオクラは半日でも取り遅れると化け物になっちまう。秋口になればそんな野菜はないので、直売も月、水、金とペースを落とそうかと思っている。そうじゃないと身がもたない。


 軽トラによる森の直売もそうとうな顧客がついた。ほとんどが大生病院の職員や患者とその家族、あとは近隣のおばちゃんだ。病院の職員の顧客は年金もらって小遣い稼ぎで働いている人が多いので、まさに優良なお客さんだよ。でもそれより嬉しいのは最近お肌ピチピチのお姉ちゃんの職員やけっこう若そうで綺麗な主婦層の職員のお客も増えている。そんなお客が来るとキュウリ1袋50円しか買わないのに、サービスと称して250円もするメロンをあげちゃうんだから俺も仕方のないやつだ。おばちゃんには端数の20円、30円は切り捨てしてあげるけど、やっぱ若くて綺麗な女性には超最大限の特大サービスがあるのがこの直売所の特徴なのだ。これはおばちゃんにはオフレコだがね。



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ナス、キュウリ、オクラ。これを朝昼夕方バスケットいっぱいに収穫します。

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直売には最低でも10種類の野菜を揃えます。これだけのものを準備できるのはここいらじゃ俺ぐらいだべさ。

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ドル箱の黒スイカ。

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これもドル箱のメロン。

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黒スイカはまだありますよ。残暑がもっと厳しくなぁれ。そしたらがっぽり儲かるがな。

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ほっこりミニカボチャ。放任でしたが、この暑さで出来はいいですぞ。

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第2回戦目のキュウリ。近くの種仲種苗で100円で購入。すで
に収穫出来てます。俺は絶対ナス、キュウリの欠品は許さない。

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キャベツ苗もバンバン育ってますがな。

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ナスの苗も植え付け完了。

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ナスは新しものと剪定して再生させたものと二頭立て。