ロハンのブログ2(仮) -82ページ目

ホールド・オーバーズ

めっきり減ったレンタルでの鑑賞作品ですが、とてもよかったので、

ほんの少しでも人の目につけばと思って紹介します、させてください。

もちろん評価が高いのは事前に知っていたし、映画好きなら知る人ぞ知る

アレクサンダー・ペイン監督の最新作なので、間違いないのは分かっていましたが、

それでも期待のハードルをゆうに越えて素晴らしかったです。


1970年代のアメリカのとある寄宿学校が舞台です。

冬休みを迎え、ほとんどの生徒が実家へ帰省したり旅行にでかけていく中、

事情により寮に居残ることになった少年アンガスと、おなじく彼を監督するために

寮に残ることとなった教師のハナム、そして、料理長のメアリーが過ごす冬休みの

お話です。それぞれがそれぞれに、問題を抱えつつも徐々に打ち解け…という

ベタではあるけれでも、上質で本当に良く出来ていました。

とくに最後の最後は、これ以上ないとてもシンプルな言葉のやりとりなのに

どうしてこんなに暖かいのでしょうか、とても素晴らしかった。

役者さんが凄いのか、監督さんが凄いのか、脚本がいいのか、

おそらくはそれら全て、この映画に関わったすべてがそのシーンに集約されて

いるからなのでしょうね。

願わくば映画館で観たかったです。