自分の細胞で膝軟骨を再生 ゲルに含ませ培養

膝の軟骨を損傷した患者自身から微量の軟骨細胞を採取し、ゼリー状物質(ゲル)に含ませて培養した上で、ゲルごと患部に戻して治療する再生医療に成功したと、先端医療振興財団(神戸市)が16日、発表した。

 事故やスポーツで発生した軟骨の損傷が対象。今回の手法では、治療できる範囲がこれまでの2倍以上になる上、患者の体への負担を軽減できるとしている。

 同財団先端医療センターと神戸大病院が共同で実施。膝の軟骨を損傷した20代女性から9月末、膝の軟骨組織を微量採取し、この組織に含まれる軟骨細胞を培養して増やし、10月12日に移植、治療に成功した。

 同財団によると、これまでは膝の軟骨が損傷した場合、別の部位から軟骨を切り取ったり、さまざまな細胞に分化できる細胞を骨髄からとったりする手法が主流。治療範囲は4平方センチに限られていたが、今回の手法なら9平方センチまで可能という。

 女性は約1カ月間リハビリに取り組んだ後、退院する予定。


以上です。再生医療の進歩に更なる期待が持てそうです。

引用:zakzak 2012.10.17
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20121017/dms1210171215011-n1.htm