今日は学生さんの発表がありました。
学生さんなりの努力が伝わってきた良い発表だったと思います。
今回は右頭頂葉出血の症例です。
不整地でのふらつきの増強や見えない状態での物品識別は不能が状態でした。
問題点の一番目には感覚障害が記載されていました。
しかし
テストバッテリー上は表在覚は採点法、客観法共に左右差はほぼなし。
深部覚についても同様。
Functional balance scale、簡易上肢機能検査でも満点という結果でした。
学生さんの中では、はてなが頭の上にたくさん浮かびながらも何となく感覚障害ということを感じとっていたようです。
さて
これはどういう事でしょうか。
ここで頭頂葉の機能について立ち戻ってみます。
頭頂葉は空間認識や高次の体性感覚情報処理を司ると言われています。
障害された場合、異なる多重感覚情報のマッチングの障害が起きるため、
視覚的に見たものと見えない状態で触ったものが同じか違うかを判断できなくなります。
つまり、抹消から感覚情報はちゃんと受容器から入力されているにも関わらず、多重感覚情報を統合し、認知するという過程に問題があるという事になります。
質感の認識には視覚からの情報が関連していると言われており、視覚的な代償機能が働いている状態では認知することが可能となる為、今回のような現象が起きたのではないかと考えられます。
患者さんから学ぶという事を改めて感じ、自分も勉強になった発表でした。
今日はこの辺で。
