「ミートホープ社」の牛肉コロッケ偽装の、内部告発の放置問題で、農水省と北海道の主張は、以前と

して平行線のようだ。

 農水省によると、平成18年2月、北海道農政事務所の出先機関の職員が「合びき肉に豚の心臓などを

混ぜている」と具体的な告発を受け、台帳などの提供を受けた。

農水省は、農政事務所の課長補佐が調査依頼のため「3月24日に道庁を訪れ、告発内容を記したカード

を手渡した」と主張している。

しかし、北海道は「食品表示の疑義の担当者は、当日出張しており、担当課の誰も受け取っていない」と

否定。

農水省で行われた記者会見では「何時ごろ手渡したのか」「相手は男か女」という質問に対し、消費安全

局審議官は、あいまいな答えに終始。「真実に白黒つけるのではなく、組織としてどこに問題があり、改

善すべきかを検証した」と強調したが、報道陣からは、灰色のまま幕引きを狙う官の姿勢に報道陣から批

判も相次いだ。(以上7月7日産経)

 やはり、というべきか。問題の所在を明らかにしようとせず、あいまいのまま終わらせようとする官の

姿勢。

報道の限りでは、農水省より道庁の言い分のほうが、分があるように思う。

しかし、手渡したことを証明するよりも、手渡されていないと主張するほうが容易なことも確かである。

担当者が出張で不在であったとしても、他の者に渡されていたことも十分に考えられる。



 06年9月26日に苫小牧署から、農政事務所に、ミートホープ社の疑惑に絡み「日本農林規格法上の

見解が知りたい」と問い合わせがあったことも判明。

これを機に東京営業所の存在に気付き、国の管轄であると判断を改め、道に国で対応すると伝えたが、警

察の捜査に影響を与えてはいけないという思い込みから、調査を本格化させることはなかったという。

一方、同薯とは連絡を取り合い、牛肉のDNA鑑定に協力したり、署員の依頼に基づくミートホープ社へ

の立入り検査をしていた。(以上7月7日朝日朝刊)

「警察の捜査に影響を与えてはいけないという思い込みから」というのは、苦しい言い訳に聞こえるが。

苫小牧薯独自で、ミートホープ社の捜査をすることはあり得ず、道警の指示であることは明らかだろう。

当然、道警と農政事務所が、なんらかの連絡を取っていたのであろうし、道庁とも取っていたのだろう。