茜川莉奈
ねぇねぇ、七條くん
七條純夏
ズルズル~
茜川莉奈
えっと・・・七條くん?
七條純夏
もぐもぐ・・・
茜川莉奈
へ、返事してくれない・・・困った
七條純夏
なんだ?・・・人がそうめんを味わってる最中に話しかけるな
茜川莉奈
すいやせん、七條さま。わたし、空気読まない人でしたねっ!
七條純夏
ずいぶん横柄な態度だ・・・ふてぶてしい
茜川莉奈
なんでよ!ふてぶてしくないもん!
七條純夏
で、なんだ?
茜川莉奈
あ、そっか。えっとね、流しそうめんは風流で
とても良いと思うのですが・・・どこから調達したの?この竹
七條純夏
聞きたいのか?
茜川莉奈
・・・は、犯罪ですか?
七條純夏
・・・・・・
茜川莉奈
ま、まさか・・・怪談なのっ!?
七條純夏
重ねて言う・・・詳細を聞きたいのか?
茜川莉奈
あーっ!聞きたくないですぅ~!
わたしっ!耳、ふさぎますのでっ!
七條純夏
あれは姉さんの家の庭にある竹だ。
夜中にこっそり行って切り倒してきた。
その時に使った鉈が曰くつきでな。
ある村で根こそぎ平民を切り倒した由緒正しき呪われた鉈なのだ。
その鉈を使うと、人を切り倒したくてしょうがなくなるという
呪いがかかっているそうだ
茜川莉奈
まさかの犯罪で怪談だぁー!!ダブルっ!!
ってかなんでこっそり切り倒してきちゃうかなぁ~!?
あと、由緒正しい呪われた鉈ってなんだぁー!!
七條純夏
黙って素麺を食え。賑やかにしていると麺を取り逃すぞ?
茜川莉奈
その前に席替えしてくれませんかね?
おそうめんがわたしのとこに流れてくる前に
七條さんって人が全部食べちゃうっす。
そもそもわたし、席替えのお願いをするために
七條くんのこと呼んでたわけですし?・・・おすし(´・ω・`)
七條純夏
なんだそうだったのか。そうならそうと早く言え
茜川莉奈
やったー!七條くんありがとー!
・・・ん?ありがとうではないのか?この状況?
七條純夏
最近の君は何にでも疑問に思うな。いいことだ
茜川莉奈
ですよねー!!
茜川莉奈
うま~(●´ω`●)
茜川莉奈
・・・ちゅるん(*´ω`*)
あ、そうだ!七條くん
七條純夏
まだ何かあるのか?
茜川莉奈
ううん、あんまり関係ないかもだけど気になってることがあるの
七條純夏
気のせいだ
茜川莉奈
まぁだなぁんにも言ってないぃぃぃぃ~(;゚Д゚)
七條純夏
わ、わかった。聞くからその気味の悪い声を出すな
茜川莉奈
やった!弱点発見!!じゃなかった(;´・ω・)
・・・わたし、今季初の流しそうめんだと思うんだけど
七條純夏
うむ
茜川莉奈
どうしてか見慣れた光景なんだよね~・・・なんでだろ~?
七條純夏
なんだそんなことか
茜川莉奈
え?わかるの、七條くん!?
七條純夏
僕もその感覚があって、ふと辺りを見まわしてみた。
そうしたらすぐ答えがわかったよ
茜川莉奈
見回す?・・・あ~!?
七條純夏
そう、それだ
あかねがわん
わふん!
りにゃー
にゃっふ!
茜川莉奈
わんちゃんとねこちゃんか~!
滑り台で遊んでる姿が流しそうめんっぽいわ~!