りぷれっくちゅ!
第五話
「かいとーのていあん」
あずまさん
「ということがあって、莉奈が落ち込んでるのよ」
かいとー
「そ、そうだろうね・・・茜川さんは料理という
概念が歪められているから、
何か得体の知れないものを作ってしまうんだろうな」
あずまさん
「なんというか、意外と万能超人風に見えて、
出来ないことが多いのよね。あの子」
かいとー
「しかも残念なことに胃が強いんだよ、茜川さん。
そのせいで大体のものを消化してしまうから、
食べれないものはないと思っているんだよね」
あずまさん
「何とかしてあげた方がいいのかしら・・・」
かいとー
「俺は構わないかなと思うけど・・・。
七條、あまり得意じゃないし・・・」
あずまさん
「あんたね、七條の顔色すごいのよ?
あの顔色はもうすぐ死ぬ色ね。
私は莉奈を殺人者にしたくないわ」
かいとー
「そ、それはまずいか。
・・・じゃあ、こんなのはどうかな?」
あずまさん
「なによ?」
かいとー
「茜川さんに図書館とかでレシピ本を借りて来させて、
見ながら作らせるというのはどうかな?
それならさすがの彼女も、異次元の何かは
作らないんじゃないかと思うんだけど・・・」