りぷれっくちゅ!
第三話
「りなちゃんとあずまさん」
りなちゃん
「で、どう?皆藤くんの様子は?
・・・回復に向かってるの?」
あずまさん
「そうね、順調とは言い難いけど・・・
少しずつ前に進んでいると思う」
りなちゃん
「しっかし、二人が付き合うことになるとは
夢にも思わなかったなぁ~」
あずまさん
「ま、まぁね・・・私も想像できない展開だったわ
それより、私的にはあんたの方が驚きなんだけども?」
りなちゃん
「およ?わたし?」
あずまさん
「だって、七條のとこに押しかけ女房するなんて・・・」
りなちゃん
「お、押しかけてないよっ!ただ純粋に・・・あれ?」
あずまさん
「なによ?」
りなちゃん
「そういえばわたし、なんで七條くんのところに
行ってるんだろ?」
あずまさん
「知らんがな。
・・・あんた、野菜炒め作りに行ってるんでしょ?」
りなちゃん
「そうだった!気が付けば当たり前になってて
うっかり!」
あずまさん
「おいおい・・・しっかりしなさいな」
りなちゃん
「そうだ、たまには野菜炒め以外の物も
作ってみようかしら!」
あずまさん
「え?・・・あんた、一か月近く行ってて、
野菜炒めしか作ってないの?!」
りなちゃん
「うん。好きだって言ってたし」
あずまさん
「そ、それはそれは・・・」
あずまさん
「私の親友は料理の腕がかなりアレな人だ。
それが一か月、野菜炒めだけを作りに行っている。
あの子はもしかしたら、七條純夏を暗殺する気・・・
なのかもしれない・・・」