大学院同期の中には学部からストレートで進学してきた若者が数名いた。優秀なヤングだ。学部も心理ってことは、当然高校から大学進学する時に心理学専攻を志したということだ。
俺がその歳の頃には全く考えもしなかった選択肢だなぁと思った。ちょっと不思議。当時は大学は入れればどこでも良かった。勉強はほとんどしなかったし今覚えてることなんて学食のトマト煮定食の味くらいのもんだ。他にも理系大学院を修了してからこちらへ来たという変わり者?もいた。ダブルマスターってことになる。優秀なんだろうし親も金持ってるってことだろうなと勝手に想像した。
院生はゼミに入ることになるそうだが、俺はもう1人の同期とK教授のゼミに入ることになった。先輩院生と教授も含め、全員女性だった。むむ。まぁいいか。女性比率が高いのにはもう慣れた。
というわけで、この同期とは一緒に帰ったりする機会が増えた。彼女は学部からストレート進学組のヤングな娘さんだ。最初はとてもよそよそしかった。警戒されてたんだろう。無理もない。同期が一回り以上歳の離れたハイテンションおっさんじゃ引くのも当然だろうな。
キレイな娘さんなんだが、なにかに似てる。なんだろう。しばらく思い浮かばなかった。携帯電話屋で店番してる時にバイト仲間とその話になり、なんとなく絵を書いてみた。あ、フリーザ(ドラゴンボール)だ、ということに気づいた。
フリーザうまく描けないが、そんな感じと伝えると、バイト仲間が俺よりうまく描いてくれた。うん、似てる。最終形ね。俺は誰かを何かに似てるという時はかなり自信がある。でもそれを本人に伝えるのは問題がある場合が多い。失礼なことが多いようだ。悪意を感じると言われることもあるが、悪意はない、むしろ逆だ。
秘かにフリーザちゃんと命名。後にバレたけど。その節はごめんなさい。
つづく。