ずっと長い間、人生はこれから始まるのだ、と思っていた。
――私にとって本当の人生が。
が、いつも何か邪魔が入るのだ。
やりかけの仕事、勤めつづけなければならない年月や支払わなければならない請求書。
これさえ済ませれば、きっと人生が始まる。
そう思っていたが、
実はそういう邪魔なものの集まりが、私の人生だったのである。
もちろん私が言った言葉じゃない。
今読んでいる本のページの下に、こう言ったフレーズが、ちっちゃく印刷されている。
その中でも、ちょっと気に入ったフレーズだ。
『長い間、人生はこれから始まると思っていた。』
誰でも心の隅で思っていることなんじゃないかな。
「自分はこんなもんじゃない。」
「これからもっとスゲェことが起こるはずだ。」
「ってか、そうじゃないと困る。」
「自分の人生、こんなもんじゃねぇ。」
それは、いたって健康的な考えだと思う。
でも、使い古された言葉でいえば、
「待っててもなにも起きやしない」んだよね。
私は、自然体でいることがすごく大事だと思ってる。
良くも、悪くも、自分の気持ちに素直でいること。
でもこの前、手帳を開いて思った。
「予定はいっぱいなのに、これは誰の予定?」
・友達からの誘い
・話が盛り上がって成り行きで決まった予定。
・離れて暮す、家族との予定
そういった予定の一つ一つは、とっても大切で、
とっても幸せなことで、
それは分かっているんだけれど。
気付くと日々の忙しさに紛れて、いつの間にか受身になってることに気付いた。
自分の予定でさえも。
暇ができたらあれをやろう。って思っても、
暇な時は疲れてとことん寝てた。
10年、20年経った自分に残せる何かに、もう少しだけ時間をとりたいと思った。
もちろん、大好きなみんなとの時間もずっと活きるように☆
ちなみにフレーズの主は、アルフレド・デスーザ(神父)。
だっ・・・・
誰だっお前?