ちと近所の取引先まで旅に出て来た。
旅バイクに近づきつつあるおいらの本妻ですが、
今日、ノーマルマフラーのステーセットを取り寄せた。
このままサイレンサーまで純正に戻すか、
サイレンサーくらいは社外にするか悩みどころ。
音は別に小さくても良いのだけれど、高回転域での抜けもある程度欲しい。
今のアップマフラーだとタンデムステップがマトモに着かなくて右左高さが違うから後ろに乗せる時にバイク慣れしてない人を乗せるのに困るじゃないですか。
いや、あの、そのなんて言うんですか?女子と言いますか、アレですよオトコの夢と言いますか、
ほら、バイクの免許撮る時の男子の脳みそなんて、全部まるっと精子で出来てるじゃないですか。
真っ白な脳みそで考えている事と言えば、背中に感じる柔らかで暖かな山脈。
アルプスでも良い。富士山でも良い。
うん、六甲でも摩耶山でも、
最悪砂場の山でも良い。そこに山があるから男の子は免許を取るんです。
風になりたい?そんな嘘っぱち、こちとらハッキリモッコリお見通しだばば
背中に回された手が緊張してる。
初めての二人のデート。
急に用意したヘルメットが可愛い彼女には大きすぎて。
「なんかー!すぐにー!メットがー!ずり落ちてくるのー!!なんにも見えないよー!つまんないー!」
風の音とエンジン音にかき消されて必要以上に声が大きい。
「やっぱバイクじゃ無いほうがよかったんじゃないのー!?電車で行ったほうが早くて楽チンだよー!?」
「だーってー!?てでぃー君がー!バイク楽しいー!ってー!言うからー!一度乗ってみたいじゃないー!!」
「今からでもー!電車に乗り換えようかー!?まだ少しー!距離あるよー!」
「… にー! く…っ からー!このままがいいー!!」
「なにー!ごめん良く聞こえなかったー!」
「」
実は聞こえてたんだよ。
君は恥ずかしかったから声が小さくなっちゃって、
エンジン音と風の音にワザと紛れさせたんだ。
ずっとこのまま抱きしめて一緒にいたいから、
このままでいい!って、
俺も恥ずかしいから聞こえないふりしちゃったよ。
背中に感じる柔らかな胸の感触と、風とバイクの音と一緒にこれからも走っていければいいな、ずっといつまでも。
そんな事感じながら一緒にいた彼女と、今日俺結婚します。
って言うか、そんな女いません。そんな空想上ではEカップな女はいません。
早く画面から出て来るといいよ。
でも、今はややこしくなるから画面から出てこなくてもいいよ。











