熊:「いやあ、大変だった」
藤:「何が大変だったんだ?」
熊:「日曜日だってのに仕事が押して、
七時まで帰れなかった」
藤:「いつもは五時くらいに帰れるのか?」
熊:「そう。それが二時間遅れた」
藤:「でも、明日とか代わりに休みになるんだろ?」
熊:「ならないよ。
ならないにも拘らず、水曜日まで仕事が続いている。
それだけならまだしも、
明日は夜勤まで入っている」
藤:「…どうするんだ?
明日の更新は無理だろ?」
熊:「一応、金曜日に何とか一日分記事を書いた。
明日の午後九時くらいに更新する予定だ」
藤:「なら、大丈夫だな」
熊:「大丈夫なのかどうか、よくわからないが。
明後日以降が眠気で更新ができるかどうか」
藤:「しかし、午後七時までか。
八時からという朝早い代わりに
午後五時には上がれることが多い現場仕事では、
結構長い時間かかったな」
熊:「僕も五時上がりのつもりで入ったのに、
二時間潰れるだろ?
明日以降の体力にちょっと自信がないんだ。
しかし、あれだな。
五人でやる仕事が急に四人になったというのも、
遅れた原因ではある」
藤:「バックれか?
それは難儀だったな」
熊:「一応連絡はあったようだ。
休んだ人の子どもが肺炎になって病院に連れていったらしい」
藤:「そりゃ仕方がないな」
熊:「そうなるんだよな。普通は。
でも、個人的には代わりの人間をよこして欲しかったよ」
藤:「日曜日じゃあ事務所も休みだろうし、
無理だな」
熊:「でも、思うんだよな。
急な休みをお金で買うことって出来ないのかなって」
藤:「またろくでもないことを考えだしたな。
よっぽど条件のいいバイトでもない限りそんなのやる意味がないだろ。
正社員は有給休暇があるからな」
熊:「でも、スーパーとかのパートさんでは
あってもよさそうな気もしないか?」
藤:「一日分の給料が無くなるのがわかっているのに、
その上でお金も払わなければならないのか?
誰もやらないだろ」
熊:「少なくとも、いつパートの人が休んでもいいように、
皆から少量ずつカンパみたいな形でお金を集めて、
その上で外注を雇ったりすることはできないのかなあ」
藤:「できるかもしれないが、
多分、実際にやっていたら会社の方にクレームが来るぞ。
一時期のグッドウィルの安全協力費みたいなやつでさ」
熊:「何に使っているのかわからないお金ってことで
一時期ニュースにもなって揉めたやつか。
でも、パートの人からが無理なら、
お医者さんとかからは無理なのかな?」
藤:「…医者から?」
熊:「だって、何か最近やたらと個人医が多い気がするじゃん。
大病院が大変だからってみんな開業医を目指すようになっただろ?
そういう人が自分の医院を宣伝するために
子どもが風邪を引いたときにお金を払ってみてもらうとか」
藤:「それだったら、普通に病院で
病気の子供を預かってくれるシステムの方が嬉しいだろ」
熊:「そうか。そうだよな。
子どもが風邪を引くから親も休むんだしな。
冬なんてインフルエンザが流行ることが確定している感じなんだから、
どこかの保育園を隔離して病気の子に来てもらうシステムとかって、
何で誰も作らないんだろうな?」
藤:「そりゃ、万が一の時に子どもが重症になった時のことが
問題なんじゃないのか?」
熊:「そうかあ。
じゃあ、何で人は風邪なんかになるんだろうな?」
藤:「それは親とかのありがたみを知るためじゃないのか…って、
何を言わせるんだボケェ」