(前回の関連記事は「フロッピーとブルーレイ 」です)
一番問題があるタイプ
願望実現の基本になる考え方として、前回の記事では
「人の潜在意識は、神秘行で言うところのアストラル界(霊的世界)
とつながっている。」
「その空間に存在する霊的存在や、潜在意識を通して人間が
植え付けた想念が時間をかけて現実世界で物質化する。」
と説明しました。
この仕組みこそが、
「潜在意識に自分の願望を植えつければ、その通りの内容が
現実化する。」
という成功法則のバックボーンとなります。
しかし、成功法則をいくら繰り返しても成功しないタイプの人は、
この仕組みから導き出される、ある重要な事実を見落としています。
その事実とは、
「この現実の日本社会そのものが、人々の願望が結実した姿だ。」
という事です。
政治・経済・法律といった、一見すると成功法則とは無縁に思える
社会の仕組み自体も、日本人が潜在意識下で作り出した願望が
実現した結果なわけです。
この願望を生み出しているのは、心理学者カール・グスタフ・ユングが
定義するところの「民族レベルで存在する意識(=集合意識)」です。
そして、この集合意識が現実社会を動かす原動力となっています。
例えば、2年前の国政選挙で日本国民は圧倒的多数で民主党政権を
成立させたわけですが、私から見ると民主党は日本の政治・経済・
外交を徹底的に解体し続けています。
個人的な予感としては、民主党の施策をきっかけにして今後15~20年を
かけて日本はどん底まで落ちていくように感じます。
わたしはこの背景には
「民主党を利用することによって、一度日本を徹底的に解体してから、
もう一度新しくこの国を作り直そう。」
という日本人全体の集合意識レベルの願望が存在していると
考えています。
そして、わたしが死ぬ頃には日本は新しく生まれ変わっていると
確信しています。
まぁ、政治の話はこのブログの趣旨に合いませんので割愛するとして
要するに、
「アストラル界には、日本社会を動かしている巨大な流れ(集合意識)が
存在している」
という事です。
ですから、もし個人が「お金持ちになりたい。」という願望を必死に
送り込んでも、その願望が社会の大きな流れに反していれば弾き
飛ばされてしまうわけです。
当然、成功法則による願望実現を行う場合には、現実社会の
仕組みに出来るだけ沿った形で行う必要があります。
わたしが前回の記事で紹介した願望実現の達人はさすがに
このポイントを熟知していました。
彼と話しをすると、現実社会のさまざまな分野の制度や構造について
詳しい知識を有していることに驚かされました。
こういった社会の仕組みを利用すれば、ちょうどビリヤードで1つの
球を突くことで他のすべての球の動きをコントロール出来るように、
最小限の願望実現で最大の効果を手に入れることが可能になるわけです。
しかし、成功法則を信奉している人の多くは以前の記事で紹介した
・厳しい衛生管理が必要な生ユッケを販売しているのに、食肉の加工は
格安の外部業者に委託した焼肉チェーン店の社長。
・何の地盤も持たない東京の一等地で最高級の家具をそろえてヒーリング
サロンの経営を始めた女性ヒーラー。
といった人たちのように、社会の常識や仕組みを無視した行動をとる
傾向があります。
わたしから見ると、その行動の背景には「他人への優越感」があるように
感じます。
それはある気功家の行動を目にしたことがきっかけでした。
彼は
「神仏につながり、潜在意識にメッセージを植えつければどんな願望も
叶う。」
という考えの持ち主でした。
この考え自体には問題がありません。
しかし、彼の場合はこの考えが問題を引き起こしていました。
ある時、彼が旅行で夜間に長距離の運転をすることになったのですが、
出発する数時間前から大雪が降って10センチ近く積もってしまいました。
そこで彼がとった行動が「夏タイヤのままで出発する。」でした。
事故を起こせば他人を巻き込む危険性もあるわけですから、
どう考えてもこれは無謀な行動です。
当然、夜間の凍結した路面で車がスピンして路肩にぶつかりましたが、
さいわい無傷でした。
その時、彼が思ったのが、
「あぁ、やっぱり自分には神様がついているから無事だったんだ。」
という言葉でした。
要するに、
①自分には神様がついている・成功法則を実行している。
↓
②だから、他人に悪いことは起きても、自分には悪いことは起きない。
↓
③他人が当然行うべき注意や努力は自分には必要ない。
↓
④その結果、他人から見ると無謀とも思える行動を平気で行う。
このように「自分は他人とは違う。特別な存在だ。」という
思考パターンで彼は行動しているわけです。
現在、日本自体のメルトダウンが進行している状況で、企業も個人も
必死で努力して生き残ろうとしています。
そんな状況下で、果たして「自分は特別だから注意や努力は必要ない。」
という考えが通用するのかどうかは疑問です。
気功家の彼には厳しい事を書いてしまいましたが、実はこの問題は
神秘行を行う人間に共通する問題です。
わたしは丹道周天・クンダリーニ覚醒によりサイキックパワーが
目覚め、それをきっかけに遠隔指導を行っているわけですが、
自分でも驚くような不思議な現象が起きたりします。
そんな事が続いていると、日常生活で継続的な努力が必要な
事があっても、
「自分にはサイキック能力があるんだから、 ○○はしなくてもいいかな。」
などという甘い考えが浮かんでくるようになります。
そういう時は自分自身に対して、
「いや、こういう甘い考えをしていると潰されるからな!気合だ!!」
(誰に潰されるかは自分でも不明ですが。)
とアニマル浜口のような言葉を自分に言い聞かせるように
しています。
こんな事が一日何度もあって、
「自分はとことん楽な方向に流され易い性格なのだな。」
と痛感させられます。
結局、一番問題があるタイプはわたし自身だったという事です。

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