７０歳

お父さんの誕生日。


生きていたら、７０歳。

もっともっと一緒にいたかったし、もっともっとちゃんと話したかった。


最後の言葉、東京の病院で黄疸が出て、意識朦朧のおとうさんが、カッ！と、目を見開き、私に向かって「アホ！」と。

すごくショックを受けたし、悲しかったし、記憶から消したい記憶だったけど、テニスの先輩にポロっとその話をしたら、

お父さんは死ぬまで親の立場で私に愛情ある「アホ！」と言えたのだから、今頃天国でニヤニヤして、満代を頼むと言っているよ。

と言われ、最後のこの言葉を胸に生きていこうと覚悟が決まったの。



お父さん、私ちゃんと華音や彩華の親出来ていますか？

小さい頃から言われていた、フェアプレーの精神を守れていますか？

もっともっとお父さんといろんな話をしたかったなー。


小さい頃はほんとに怖くて話すのは緊張したのだけど、今はいっぱいいろんなこと話したい気持ちがいっぱい。

これからも毎日、真面目にお父さんに恥ずかしくないように生きていくね。

天国から見ていてね！