ADHDはかつて注意欠陥多動性障害と翻訳されていた。

そのうちに注意欠如多動性障害に改名された(2014年)。

 

そして今や注意欠如多動症になりそうである。そもそもdisorderを「障害」と翻訳していたこと自体が誤りだったのではないか。

 

それを言うなら発達「障害」という言葉自体が誤っている。発達障害という言葉のとおり、一度その診断がつくと障害者として扱われてしまいがちである。しかし、どうやら発達障害の原語であるdisorderと障害者という一般的な概念とは異なるものであるようだ。

 

このあたりは「発達障害のウソ」に詳しい。

 

かくいう私も、診断を下されたことで、自分は一生障害者として生きて行かなくてはならないという不安や絶望にも駆られた。やっぱりそうだったのかという安堵感と同時にあきらめにも似た絶望感が混在していた。

 

かつて、ADHDと診断されて将来に絶望して飛び降り自殺してしまった小学生がいた。確か兵庫県だったと思う。そもそもdisorderを障害と翻訳し、誤ったイメージを持たせなかったらこんな悲劇は起きていなかったのではないか。罪深い。