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メモ帳

もはや記録のメモ帳

先週の土曜日、それは行われた。
出番の少し前にちょっとだけホールを下見した。
音響設備の整った市内の立派な演奏用ホールであった。

私が何度か出ていた
「○×市文化センター」なんかとは
比べ物にならない舞台で、
楽屋は皆さんドレスを着て

ガリっッツ!!ガアーリイイーイー!!
ンゴヒコ、ンゴヒコ、ンゴヒコ!!
ヒャーラ!ヒャーラ~ラララー
ラーラララー ・・ン、へ、ぴ、 ヒー(←ハーモニックス)

的なテクニカル要素たっぷりのサラサーテや
クライスラー、ヴィオッティ、ラ(リルレ)ロ
サンサーンス、ヴィェニャフスキ、メンデルスゾーン
ブルッフ、、
モンティなんか練習曲のような扱いを感じる
ゴテゴテぶりで

「レイトスターターの入る隙間もないくらい本気なんだって、先に教えてくれてもよかったのに・・・」
ヨカッタノニ~ヨカッタノニ~(こだま)泣

というlことが瞬時に把握できる楽屋で
自分の世界(そうさ、俺の相棒はビショプさ!)を
全うし、何度か確認をした。

止まらず、弾けた。
リラックスして弾けた。
間違えずに弾けた。
これは調子がいいかもしれない。
淡い期待感・・・

そんな幻想すら持たずには居られないほど「順調」であった。

ただしそれは
物凄い量のバイオリンの音がしている「楽屋」での事だ・・・!

出番まで、自分より前の人たちの演奏をTVモニターで見た。

「1番から上手い」
「いや。プログラム1番がすでに「ドッペル」ゲンガーなのはどういうことか」

これまで小生の参加していた 
「○×市市民ホール」の
「○×楽器バイオリン発表会」 

プログラム1番
スペイン民謡「ちょうちょう」
ちいさな世界
ダニーボーイ
二人の敵弾兵
ユーモレスク
エーデルワイス
メヌエット
・・・・・・・・
・・・・・
・・・

無い。
そんな曲、どこにも無い。

ここでは
第1部の
プログラム1番がドッペル
5番は愛の悲しみ
6番にはもう ツィゴイネルワイゼン・・・
9番の人も ツィゴイネルワイゼン

そして2部の1番が ツィゴイネルワイゼン

サラサーテコンクールかここは・・・

そんでもって
私の前に弾く人は

チャールダッシュ

・・・
しかも「上手い、そうとうに上手い」
音がずれない、テンポも絶対にずれない
苦手なところがない
表現のバランスがよい
きちんと流れを理解した演奏だ

その人

ふらっと舞台袖に入ってきて
スーっと舞台に行き
しっかり弾いて
サッと舞台袖に戻ってきて

「どうも」と言って静かに去っていった。

すっ、スマートすぎる・・!
貴様!スマートフォンか!!


小生は極度の緊張のあまり、情けなくも昼飯も食えず、腹を下し
体内で軽いパニックを起こしていた・・・!
同じレイトスターターの島田(仮名)さんに
びっくりするくらいどうでもいい話をワナワナしながら
ガツガツ喋ってしまった。

その様はまるで20年前のコミケでテンションあがりまくりの
中途半端なコスプレをしたオタク女が、自分のお気に入りのサークルの作家さんと
喋れたという喜びを一心不乱に喋っている様子を想像すると
わかりやすいだろうか・・・。

この場合単に小生のクラスメイトであってアニメオタクではない島田(仮名)さん
は小生のこのテンションにドン引き状態である。
まさに閉口。


舞台の袖で、ワナワナしながら泡吹きカニのごとく楽譜を用意している小生をみて
「暗譜できてるのにそんなことすると余計に緊張するよ?!」
と言われるも、こんな場所で失敗できない。何があるかわからない
「暗譜している自分すら信用ならない!」
と思い、見る余裕もない楽譜を今更ながら持ち出して
スタンバイしてもらった。

楽屋でリラックスして弾けたことなんかこの際、この場で何の影響力も無い。
ええい!と力いっぱい舞台に足を進め、いざ演奏・・・!
しかし、やはり
演奏は散々であった。
撃沈というよりも、過去の発表会経験の中で
一番ひどかった。ショック!

酷すぎて、心と体が分離したような感じだった。
あがってしまい、自分自身も、演奏も、どっかに行ってしまった。
練習してきた箇所が飛んでしまい。無におわった。
どういうわけか音をつなげ終われましたが、
それはピアノ伴奏の先生のおかげです。(感謝)

帰り道、主人に「お前みたいな奴、発表会どころちゃうやろ。」
勘違いもいい所だ。と、とどめを刺されてしまいました。
散々です。

んなわけで、昨日も今日もバイオリンを1秒も弾いていません。ガーン

気持ちもまだなんだか掴めてなくて、
どう向き合えばいいのか
もう向き合わないのか
よくわからないんで。
自分のレベルも去ることながら当然なんですけども、
これまで数年間バイオリンのレッスンに通い何をしてきたのか、
途方にくれております。

んで、現在の新しい教室にしても
次のレッスンもどんな顔して行けばいいのか。


なんか全部ゼロって感じで
これまでのように、発表会が終わったら、次回の課題曲選びにちょっと
期待しつつ嬉しい気持ちになりながら教科書をすすめる。
と、いったほんのりと甘い世界観は 「まるで無い。」
1ミリも無い。
展望とか、自分に求めることとか、課題とか
まるで無い。

この新しい環境に変わってからの発表会で
自分は、まるで死んでしまったようだ。

気分はイザベル・アジャーニ(笑えない)ガーン

合掌