新型コロナウィルスの感染拡大を食い止めるために、
世界中の政府や科学者たちが苦慮しています。
感染拡大を留める対策を取る必要があることは確かですが、
一方で、その対策のために突然に仕事を失い、
収入の見通しがつかなくなってしまわれた方々もおられるようです。
仮に、今、直接被害に遭っていないとしても、
社会に及んだダメージは全ての人に影響するでしょうし、
これから先もこのような予測のつかない出来事や試練に面する
可能性があると予感できるのではないでしょうか。
この問題が一旦終息するとしても、異常気象が原因の一つと見られる
想定外の大規模災害も世界の各地で起きていて、
大地震や大型台風などに備えるよう警告が発信されています。
読者の皆様の中には、聖書が予告していた通りの状況になっている
と感じておられる方も少なくないのではないでしょうか。
聖書は、今の時代のことを「終わりの時代」と呼んでいます。
20世紀以降の現代に、「人間の物事のシステムが崩壊に向かう時代」
が来るということについて、その目に見えるしるし(特徴)を、
約2,000年も前に次のように予告していました。
『戦争、そこからここへと食糧不足や地震や流行病がある。
犯罪が増すために大半の者の愛が冷える。
人類による地を損なう行為がある。』
(新世界訳 マタイ24:7,8,12 ルカ21:11 啓示11:18)
人々の心の状態がどうなるかについても予告されていました。
『終わりの時代は、困難で危機的な時になります。人々の心は、
自分を愛し、お金を愛し、自慢し、傲慢で、…親に従わず、感謝しなくなります。
自然な愛情を持たず、…中傷し、自制心がなく、乱暴で、
善いことを愛しません。人を裏切り、強情で、…神ではなく快楽を愛し、
信心深く見えても実際には神を敬っていません。』(テモテ第二3:1∼5)
人間には、明日のことさえ正確に予告することは出来ないのに対し、
聖書が、2000年先のことを、これほどまでに正確に予告することができたのは
どうしてなのでしょうか。
それは、聖書が、宇宙や地球や人類や他の全てのものを創造された
唯一まことの神による書物だからです。
これを創造した方に、予測出来ない事象や事態はないのです。
これが、聖書預言が詳細な点まで完璧に的中する理由です。
聖書のイザヤ46章10節で、万物の創造者エホバ神はこう宣言しておられます。
『私(エホバ)は、結末を初めから、
まだ行われていないことをずっと前から予告する。
私の決定はその通りになり、私は自分が望むことを全て行う』。
ここで言う「結末」とは何のことですか?
まず第一に、今、現実に、世界で起きている事柄の全てです。
戦争、あちらこちらで見られる食糧不足、地震、流行病、
犯罪の増加、地を損なう活動、自己中心的で自制心がない人々......
予告されていた事態の全てが同時に起きている今が「結末」の時です。
「神の決定、神が望むこと」とは何ですか?
神の決定とは、悪魔を司令長官とする邪悪な人間による支配を
終わらせることです。
重大な欠陥がある人間が構築してきたシステムは、放っておけば自滅します。
神は、人類が、自滅するまで放っておくのではなく、
「人間による支配は失敗に終わる」という事実が明らかになった結末の時に、
問題を解決するために介入してくださるのです。
この世界は、エホバ神が遠い昔に予告していたように、
聖書預言の結末の最高潮の時期に入ろうとしていると思われます。
神は間もなく行動され、すべての国の人に良い将来をもたらします。
人々の間から苦しみの原因を取り除いてくださるのです。
これが、「神の決定」であり、「神が望むこと」です。
◇新型コロナウィルス問題が鎮まれば人々の暮らしは安全なのか
真の安全は何処にあるのか
大きな損害をもたらしながらも、
新型コロナウィルスの驚異はやがて鎮まることでしょう。
しかし、たとえそうだとしても、世界は今後も予測できない試練に直面する
と想像できるのではないでしょうか。
一例として、すでに、このようなニュースが伝えられています。
2020/3/7
「コロナに続くもう一つの危機ーアフリカからバッタ巨大郡襲来」
『東アフリカで大発生したバッタの大群が、海を越えて中東、さらに
中国やインドに迫っている。国連の食糧農業機関はその大発生の規模を
「70年に一度」のものとも表現している。
これによって懸念される食糧不足は人道危機であるばかりか、
新型コロナの影響を受ける日本のサプライチェーンをさらに揺さぶりかねない。』
毎日、3万5000人分の食料がバッタに食い尽くされており、
アジアにも影響が及ぶ可能性があると懸念されています。
この時代に「そこからここへと食料不足がある」と、聖書は予告していました。
(もし神の介入がないとしたら)新たな問題が生じる度に多くの損害や
犠牲者を出し、やがて、この欠陥だらけのシステムは自滅していくことでしょう。
エホバ神が2500年前に聖書に記録させたこの言葉は真実です。
『権力者にも人の子(人間)にも頼ってはならない。
その人たちには救う力がない。』(詩編146編3節)
ですから、あらゆる病気、不公正や差別、戦争、貧困、犯罪、失業、
環境破壊などの問題を改善、もしくは解決するため、つまり、
真の安全を求めて政府に頼る(要請する)のは無駄なことです。
人間の政府には、国民の命や生活や尊厳を守る力も知恵もないのです。
しかし、嬉しいことに、ごく近い将来、
神の政府が人間の政府すべてに取って代わることになっています。
ダニエル2章44節で、こう予告されてるからです。
(※「王国」とは「政府」を意味しています。)
『この王たち(=現在の人間の諸政府)の時代に、
天の神は決して滅ぼされることのない王国(=神の政府)を建てます。
その王国(=神の政府)はほかのどんな民にも渡されません。
これらの王国(=人間の諸政府)を全て打ち砕いて終わらせ、
その王国(=神の政府)だけが永遠に存続します。』
全知全能のエホバ神だけが、病気や死を含め、
人間が抱える全ての苦しみを除き去る力と知恵と意志を有しておられ、
神は、それを行なう時を定めておられます。
啓示11章18節
「定めの時が来ました。.....地を損なっている人々が滅ぼされる時です」。
最も適切な時に、エホバ神はまず、
身勝手に地球環境を損なう者たちや、人々の尊厳や生活を脅かす
邪悪な者たちによる支配や活動の全てを完全に封じ込めます。
その計画には、先ほど取り上げたダニエル書の預言にあるように、
「人間の諸政府を断ち滅ぼす」ことが含まれます。
そのような世界情勢を、聖書は「ハルマゲドン」と呼んでいます。
◇聖書預言の最高潮「ハルマゲドン」
「ハルマゲドン」の際、どのような世界情勢になるのか、
啓示16章14,16節の予言にはこう記されています。
『それら(ある宣言)は邪悪な天使たちの息(=宣伝、または言葉)であって、
奇跡を行い、全世界の王たち(=諸国家政府)のもとに向かう。
全能の神の大いなる日の戦争に王たち(諸国家政府)を招集するためである。
それらの息(=邪悪な天使たちの宣伝)により、王たち(諸国家政府)は
ヘブライ語でハルマゲドンと呼ばれる場所に集められた。』
「ハルマゲドン」とは、古代において数々の決戦が行われた場所を指しています。
神の定めの時に、諸国家政府は、これまでもずっとそうしてきた通りに、
邪悪な天使「悪魔」が発信する宣伝に従って一つに束ねられ、
全能の神に対抗するために軍備を固めて集結することになっています。
「一つに束ねられている世界の諸国家政府の要人たち」
過去記事参照: https://ameblo.jp/psalms83-18/entry-12371651432.html
そのような世界情勢のことを、「ハルマゲドン」と呼んでいます。
読者の皆さんは、今こそ、識別力を働かせるべき時です。
1世紀当時、イエス・キリストは、その時、
世界がどのような状態になるかについてこう予告していたからです。
マタイ24章21節
『その時、世界の始めから今まで起きたことがなく、いいえ、
二度と起きないような大患難があるからです。』
大患難は、「大いなるバビロンと呼ばれる偽りの宗教の
突然の滅び」をもって始まります。
次いで、聖書預言の最高潮である「全能の神の大いなる日の戦争」に突入します。
世界中の諸国家政府が一つになってエホバ神に対抗し、
武装して戦う体制を取ることになっています。
この重大な世界情勢の期間中、エホバ神の意向に関する正確な知識
を持たず、神の組織の保護を受けていない大多数の人々は、
邪悪な天使たちの息(宣伝、または言葉)に誘導され、
集団ヒステリー状態となって、
エホバ神に対抗する側に立たされることになります。
今こそ、残された貴重な時を生かして、
神の言葉である聖書の正確な知識を取り入れるべき時です。
「大いなるバビロンが滅びるのを見てから考える」のでは遅すぎます。
過去記事:テーマ「聖書預言」シリーズ
◇エホバ神が望んでおられ、必ず行われるること(まとめ)
突如として、偽りの宗教が滅びた後、全世界の王たち(諸国家政府)は
邪悪な天使たちが発信する宣伝に動かされ、
全能の神の大いなる日の戦争に招集されます。
彼らは、全く勝ち目のない戦争に駆り立てられ、全能の神に対抗するという
甚だしい僭越さや邪悪さを明らかにしたその当然の報いとして、
もみ殻のように粉砕され、消滅させられることになっています。
ヨブ記24章22、24節
『神は力を用いて、強い人たちを滅ぼす。
その人たちは立ち上がるが、命の保証はない。
その人たちはしばらく名声を得るが、いなくなる。
低くされ、ほかの皆と同じように集められ、
穀物の穂のように刈られる。』
邪悪な権力者たちに刑が執行される時、
エホバ神の王国政府の臣民となることを選んだ人々は救出されます。
そしてその人々は、平和な環境のもとで、健康を保ち、
いつまでも喜びに満ちた生活を送ることができるようになります。
『真の安全』はそこ(神の王国)にあります。
エホバ神と神の目的を知り、
それを支持する全ての人々の願いは叶えられるのです。
詩編37編9,10節
『悪を行う人は取り除かれるが、
希望を抱いてエホバを待つ人は地上に住み続ける。
ほんのもう少しすれば悪人はいなくなる。
彼らがいた場所を見ても、もういない。
しかし、温厚な人は地上に住み続け、
豊かな平和をこの上なく喜ぶ。』
詩編145編14~16節
『....エホバは、倒れかけている人を皆支える。
うずくまっている人を皆立ち上がらせる。
全てのものは期待を抱いてあなた(エホバ神)に目を向ける。
あなたは季節ごとに食物を与える。
あなたは手を開いて、
生きている全てのものの願いをかなえる。』
「神の王国とは何ですか?」 動画(3分)
聖書の正確な知識を得られる「エホバの証人の公式サイト」
(今起きる様々な問題に賢く対処する方法も学べます。)