声かけても起きないし
白目になって寝てたよ
それだけ薬の効きが良かったんだね
(笑)
そんなこと
言われてたっけ
効き目が良すぎて
寝床に入る時間を少しでも間違うと
立ち上がれなくなったり
人の支えがないと歩けなくなる
あと
記憶がなくなる
喋っていたことも行動も
どこからか、プツンとない
起きたあとの気怠さは
起き上がる気力さえも失い
完全に薬が抜けきるまでに
たぶん12時間はかかっていたと思う
しんどかったはずなのに
眠れる気持ち良さを覚えてしまうと
そんなこと
あまり気にする事でもなかった
飲まないと眠れない
寝れないと増やす
起きなきゃいけないと減らす
でも寝れないから増やす
頼らないとできない生活
依存している
その間も
記憶がないことや
曖昧な日が続き
起きてから覚えていない事を
聞かされることが多くなった
・
ある日の事
父が突然
昨日の夜の事覚えてる?
と話しかけてきた
昨日の事?
全くわからない
〇〇ちゃんをベッドまで
連れてくの手伝って
15分くらい喋ってたのかなー?
そしたら急に
『ねぇねぇ、Hする?』
って、言ってきたんだよ
…
は?
…
嘘だ
そんなこと言うはずがない
もし、言ったとしても
彼氏と間違えたんだろう
そうだ、絶対そうだ。
父は話を続けた
俺ね、嬉しかったんだけど
お酒も薬ものんでるから
『ごめんね、今はできないな』
って答えたんだけどぉ。
…
えっ、
待って待って
何言ってんだこの人
娘とだよ、…しないでしょ
なに、
勃てばしてたってこと?
頭の中が大混乱
気持ち悪い
一気にどん底に
突き落とされた気分
あまりの恐怖に
なにも言えずその場から逃げた
父がこわい
それから父とは
少し距離を置くようになり
私の口数も減っていった