相変わらず仕事が終わりません。。
さて、先々週のEBMについて、先週のNBMについて、読んでいただけましたでしょうか。
僕たちは、医療の中でもリハビリ関係に従事しています。
なので、EBM、NBMのM、つまりMedicineの中でもかなり狭い領域で見ていかないといけません。
逆にEvidenceのように、Outcomeをどこかに定めるのではなく、今後の患者さん、利用者さんの人生を考えてゴール設定をしていくのも、リハビリ従事者の特徴です。
もちろんその他の職種の方が患者さんの人生を考えていない、とは言いません。
ただ、患者さんと関わっていくうえで、リハビリ職種はずっと先を見据え、ゴール設定をすることが必要な職種だと思います。
いつから調子が悪いのか、それはなぜ調子が悪くなったのか、今どうすれば回復するか、一週間後にはどうなっているか、退院時はどうなっているか、退院後1年はどうか、さらにその後はどうなるか、悪くなったり、他の障害を起こさないようにするにはどうするべきか、それに協力してくれるマンパワーは、財政力は、環境は、など挙げればきりがありません。
EBMは医療の質を飛躍的に上げました。統計解析による薬の研究や、生命予後などの疫学研究の精度が上がり、ある程度の予測をたてることができるようになったからでしょう。
私たちリハビリもEvidenceに基づいたリハビリテーションの構築を少しでも早く、正確に確立していく必要性があります。
なおかつ、Narrative Based Medicine、物語りに基づくリハビリテーションにも、もっと目を向ける必要があるでしょう。
例えば、食後血糖値の上昇がある患者さん、インスリンが枯渇し、なおかつ細胞のGLUT4が反応しにくい状態であったとします。つまりインスリン感度の低下、インスリン抵抗性の上昇です。
Evidenceを用い、時間を変更したり、有酸素運動を取り入れるなど、配慮することでより高いレベルのリハビリテーションが可能になるでしょう。
では、なぜこの方は食後高血糖になったのでしょうか。
ここにこそ、リハビリテーションスタッフとしての介入の余地がかなりあると思いませんか?
ここから先は、あなたと患者さんとの話を以て、物語りに基づく医療を展開するチャンスではないでしょうか。
また来週。
今日もお付き合い、ありがとうございました。
みえリハビリテーション研究会
会長 森本
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