大腿四頭筋exの見直し | みえリハPT、STのブログ

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台風の被害大丈夫でしょうか?

何か年々異常気象だったり、竜巻などの異常現象だったりと恐ろしいことばかりですねあせる

自然は簡単に予測を超えてくるので、こちらも予測をさらに超えた準備をしておく必要がありますね。

「転ばぬ先の杖」です!




さて、今週は大腿四頭筋訓練を見直してみようと思います。



パテラセッティング多用しますよね?



臥位でできるということもあり、自主訓練としても使用頻度は高いと思います。



しかし、大腿四頭筋を扱う、つまり4つの筋を扱うわけですから、侮ってはいけません。



ということで、復習を兼ねて大腿四頭筋訓練を勉強していきましょうDASH!



4筋それぞれでの収縮力の違いが出るので、今週は大腿直筋(RF)について書いていきます。



起始:下前腸骨棘、寛骨臼の上縁および関節包
停止:大腿四頭筋への移行後、膝蓋骨を介して脛骨粗面



このように股関節をまたぐため、ご存知の通り二関節筋で、膝関節の伸展とともに、股関節屈曲作用を持っています。


また、下肢が固定された場合には、骨盤の前傾作用を持ちます。



大きさもそうですが、浅層の筋線維配列は羽状構造であり、速くかつ力強い筋収縮に有利な構造になっています。
幅自体も中央部で約5cm前後あります。


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ここから、考えると学生時代の教科書でよく見たSLRやパテラセッティングは大腿直筋のexがメインと考えられます。



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しかし、この図を見ているとある疑問がわきます。



それは大腿直筋の走行です。


イメージとしては下前腸骨棘から膝蓋骨の方に真っ直ぐ伸びているというイメージですよね?



この「真っ直ぐ」というのが疑問です。



記述としては「大腿直筋の走行は大腿骨長軸に一致する。」です。



もう1度解剖図を見てみましょう目



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これを見て真っ直ぐに見えますか?



うーん、一般的なイメージの「真っ直ぐ」には見えませんね。



なのでいわゆる中間位より働きやすい(収縮しやすい)位置があるのではないでしょうか?



と疑問を持ったので、調べてみた結果、



長崎大学の根地嶋先生が「膝関節等尺性収縮時の股関節肢位と内側広筋活動」という研究報告の中で内側広筋だけでなく、大腿直筋の筋活動が増す肢位についても報告しています。



この報告で股関節肢位を内外転、回旋(20°)、それぞれの中間位での筋の活動電位を調査しており、今回の大腿直筋は「外転・中間位」で筋活動が高値を示した。報告しています。



ただし、この報告は座位での膝関節伸展なので、パテラセッティングとの違いは出てきそうですが、走行を考慮すると「外転・中間位」の方が筋活動が増すというのは納得がいきます。



真っ直ぐというイメージがありすぎると、少しの違いなのに効果に差が出てくる可能性があるわけです。



まとめると、臥位かつ外転位での膝関節伸展が効果が高いことが示唆されるということになります。



注意したいのは、骨盤の位置や膝関節の変形などにより、「外転・中間位」が必ずしも効果が高いと言い切れない部分です。



なので、1度「外転・中間位」評価してみて、きっちりと収縮が入る部分を探ってみて下さい。



ちょっと放り投げた感じはしますが、このようなEBMを基に患者さん1人1人に合った方法を選択できるようになりましょう!



長文お読み頂きありがとうございました。




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