横浜　山手・本牧　プリザーブド＆アーティフィシャルフラワーのブーケ・アレンジメントの製作・販売】

P.S. Mani ピーエスマーニーのNami です。

ブログでは、乳がん経験者としてお役に立てればと思って不定期ですが書いてます。

★私が乳がんの手術をするとき、治療方針と、自分の状況を理解するための情報は

「患者さんのための乳がん診療ガイドライン」から得ました。

★治療以外の日常生活の情報は、メーカーの広告よりも、個人ブログから得ました。

一人ひとりの治療や病状、副作用、痛みの感じ方は人それぞれ異なるのですけど

私の症状の人がいらっしゃればそういった人の役に立ちたいと思います。

2015年に乳がんのため左乳房を全摘出し、その後化学療法を約1年。

2020年2月10日再建手術を受けました。前回のその１に続き、

今日は手術前から入院中のことを書きたいと思います。

（これまでの私の乳がんの病状と闘病は過去記事をご覧ください）

＜現在の状況＞

2月10日に再建手術をし現在、術後24日目。自宅療養中。

手術で腹部を30cm強切った箇所が引っ張られて腰を伸ばせないけれど、角度は広がってきた。

手術後から体中にあった炎症（発疹のように痛かゆい）も治まってきた感じがするけど、

胸帯も腹帯もパジャマも着ると痛いので、つけたりはずしたり。（日中、主人がいないときは裸族状態）

手術部位の胸と腹部のテーピングも肌が荒れちゃって、1日おきに貼ってます。

前回はわたしの再建手術式の概要についてでした。

今回は手術前のこと～入院中～退院まで、について書きます。

＜再建手術の準備　-エキスパンダーの挿入-＞

私の術式は「穿通枝皮弁法（せんつうしひべんほう）」と言って、お腹の自家組織を移植する方法です。

手術は↓のとおりです（前回の再掲）

（図　Source;黒田真由・佐武利彦、からだの科学2013年春号）

この手術自体は約8時間のでしたが、その事前準備が1年以上前にありました。

それは移植する乳房のところにスペースを作ることです。

私は放射線治療をしていたために、組織が癒着していてので、

見た目には胸が陥没している感じでした。そこにあらかじめエキスパンダーを

挿入しておいて、腹部の皮弁を移植するためのスペースを確保するわけです。

エキスパンダーを挿入するための手術と入院、

その後、何回か通院して、食塩水（だったかな）を注射で複数回挿入して膨らませました。

＜再建手術＞

＜手術前日＞

手術の前日に入院しました。先生が私の体に油性マジックで手術のデザインを書いていきます。

夕食後、下剤を飲みます。手術中に便が出るのを防ぐためだそう。便秘の方は入院前から備えておくといいと思います。

＜手術当日＞

便秘症のわたしはやっぱり朝、排便がなかったので、看護師さんに朝7時に浣腸してもらって

お腹のモノを出しました💦

その後8:00手術室へ。

【（この患者は）皮膚が弱いです】の札が掲示されていました。

あらかじめテープかぶれしやすいことを伝えていたのでテープは優しいのを使用してもらいました。

そして硬膜外麻酔。人によってかなり痛がる人もいると聞いていましたが、私は全然平気でした。

そして次に目が覚めたときは18:30　＠ ICU。

　・足には肺血栓予防のポンプが装着され（意外とこれうざい）、

　・酸素マスク（これも邪魔くさい。翌日はずれた）

　・尿管

　・ドレーン（血液排出用の管）が4本

　・背中に痛み止めの管（硬膜外麻酔）

　・点滴

ベッドは３０度くらいの角度で頭部があがっていて、胸帯と腹帯をし、膝を曲げた（立てた）状態で寝ていました。

注意事項は、

「足は伸ばさないこと（お腹を切ってますからね）」と「手術した左胸側の肩は動かさないこと」

傷みは麻酔が効いているのでそんなにつらくなかったです。

1時間ごとに血流が滞ってないか胸の血流音を看護師さんが聞きにくるのですが、

寝られないんですけど体は動かせないので、まぁずっとうとうとしているからそれは辛くなかったです。

しかしその後、本当に本当に本当に辛かったのは腰です。

＜術後１日目（翌日）＞

・今日も1時間ごとに血流が滞ってないか胸の血流音を看護師さんが聞きにきます。

・食事は朝から3食出ますが、まったく食欲がありません。無理しなくていいと言われたので

結局翌日までほとんど食べませんでした。

もしう〇ちがしたくなったらベッドでしなくてはいけないので、それが嫌だからと言って

食欲があってもあまり食べないという人もいるそうです。

幸いICUにいる間、私は便意はもようおさなかった（笑）けれど。

・身体を看護師さんが拭いてくれます。陰部もきれいにしてくれます。

ICUの看護師さんは皆さん本当に献身的でありがたい。尊敬します。

・で、腰が痛い、腰が痛くて眠ることもできない。

身体の角度を動かしたりもほとんどできず、これがとにかく辛かった

本当に耐えられないときは看護師さんに腰をもんでもらいましたが、1日中もんでもらうことは

できないし、ホントに辛かった。

この手術される方はぜひゴルフボールとか

何か腰の痛みを緩和するツールを持ち込むことを強くおススメします。

＜術後2日目（翌々日）＞

ベッドの頭部を45度まであげてもらい、これでだいぶ腰が楽になりました。

単行本を読む余裕も出てきました。

が、首のあたりと腰のあたりに違和感を感じて看護師さんに診てもらうと

赤く、みみず腫れのように。

テープを貼っていたところではないのですが、

胸帯や病衣が肌に触れているところと、ドレーンの管が触れているところにくっきりその形状のまま肌が赤くなっていました。

テープかぶれだけでなく、肌に触れるものがなんでも刺激になってしまったよう。とりあえず様子を見ましょうということに。

＜術後３日目＞

ICU⇒一般病棟へ移りました。足のポンプをはずし、立ち上がることができるようになる日です！

とにかく腰が痛かった私にとってこの日が本当に待ち遠しかった

が、背中を看護師さんに見てもらったら「うわぁ～かゆそう～」という悲鳴が。。。

だいぶ広がってしまった様子。範囲は肩～背中全体、足の付け根、腕など。

すぐに、先生から炎症を抑える塗り薬と頓服薬を処方してもらいました。

結局、この赤い腫れは、自宅療養している術後23日目現在でも続いていますが、早期に対処してもらったおかげで

なんとか最小限に抑えられたと思います（5年前の全摘手術のときは、もっと症状がひどく3か月ほど続いた）。

手術の何かがアレルギーを引き起こしていると思うのだけど、原因はよくわからず。

医師も看護師さんも「何でしょうねぇ」と初めての症例を見るような感じでした。

私だけの症状なのだろうか。。

＜術後8日目-退院-＞

立ち上がれるようになったものの、腰を45度くらい曲げていたので、連続して歩行できるのは1分程度（笑）

歩いては座って休んでの状態で退院です。主人に荷物のパッキンをしてもらい、なんとか帰宅。

この手術をした方は、退院時には、どなたかの付き添える方がいるなら絶対付き添ってもらった方がいいです！

主人には「こんなに歩けないのに退院するんだねぇ」と言われましたが、

まぁ治療は終わっていて、あとは自宅療養で回復させるだけですからね。

私が入院していたのは10日間、予定通りの最短期間で退院となりました。

以上、手術前の準備～退院まででした。

一人ひとり置かれている状況も、気持ちも異なると思いますので、私と近しい方の参考になれば幸いです。

次回は退院後～現在の状況を記したいと思います。

＜追記＞

手術は北陸にある大学病院だったのですが、

退院した帰りは、新幹線「かがやき」のグランクラスに初めて乗りました。

グランクラスにしか二人並びの空席がなく、主人が

「まぁこんな機会でもなければ乗らないから乗っちゃおうぜ」

と言ってくれまして。

いやぁ、グランクラス良かった。サイコー

席は広くて快適、専任のスタッフがいてくれるしラグジュアリー♪

グランクラス。めったに乗れないけれど、いい思い出になりました（笑）

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乳がんのこと_乳房再建しましたーその2ー