X-BOXはマイクロソフトのゲーム機だが、日本では不人気だ。
洋ゲーというジャンルが日本人にはあまり馴染みがなく、
永く日本人はマリオのような3頭身のキャラクターのゲームが
流行っている。そのために、今年度までプレーステーションと
任天堂のゲーム機に大きく差を開けられてきた。
この状況はしばらく続いて、日本国内でのX-BOX本体の販売は
終了かと思われた。
ところが、マイクロソフトは自社のOSであるWINDOWSシリーズに
目を向け、そちらからゲームをすることに力を移行してきた。
元々、XーBOXのマシン性能は、OSさえ入れればWINDOWS
パソコンと変わらない状態だった。逆になぜマイクロソフトがゲーム
専用機を作ろうとしたのか疑問だったほどだ。
結局、グラフィックを追いかけたX-BOXは、本国アメリカでも弱い
ようでプレーステーションが強かったようだ。
ところが様相が変わってきたのがSTEEM DECKが登場したころから
マイクロソフトの動きが変わっている。X-BOX本体は売れなくても
ゲームソフトを遊べる環境を構築し始めた。ゲームパスという考え方で
パソコンやX-BOXが遊べる環境であれば、本体がなくても遊べるという
システムを構築したのだ。
この最大の売りは、月額1480円(パソコンは990円)で、
対応している多くの種類のゲームが遊び放題だという事。勿論、買取も
出来るようで、X-BOXを持っている人ならば、買取の場合は無料で
パソコン版も遊べるらしい。同じタイトルを2機種で遊べるというのだ。
そして、その最新版がついにX-BOX用の携帯端末が登場するという事。
スイッチ2と同様にX-BOXのゲームがどこでも遊べる状態になるという事だ。
今までもSTEEM DECK遊べたと思うが、こちらはX-BOX専用機。
それが、ROG XBOX ALLY という端末だ。
ROGと言えば、スマホのメーカーで台湾のASUSのゲーミングスマホの
シリーズ。このゲーミングスマホからWINDOWSを搭載させたものが
ROG XBOX ALLY らしい。今までゲーミングパソコンは欲しいが
もっと携帯性に特化したものが欲しいと思っていた人は、STEEM DECKと
違ったモデルになるかも。おいらは、ゲーミングパソコンを持っているが
あいにくおいらが遊びたいタイトルが無いため、買う予定はない。
スイッチ2の方が遊びたいタイトルがあるのでスイッチ2が欲しい。
とはいえ、X-BOXの携帯ゲーム機がこのような形で早くも登場するとは。
かつてはPSPやVITAでソニーも開発したが、今は数年生産していない。
勿論、ノウハウは残っているかもしれないが、X-BOXのように遊びたい
タイトルを保有していないゲーム機は永く持たない。PSPやVITAが
終了したのは爆発的に売れたタイトルが消えたためだろう。
PSPはモンハン専用機とまで言わしめたのに、3DSに負けた。
余程ソフトが売れる環境でないと携帯機の維持も難しそうだ。
その点、据え置き機と携帯ゲーム機を一体化させて開発を一本化させた
スイッチはすごい。勿論能力不足は言われ続けたが、その後継機を出す
力が残っていて、同じ形をさせながら更に能力を上げてきた戦略は
予想していたけどすごい。これからも据え置きと携帯のノウハウを強化させ
いずれスイッチ3まで販売するかもしれない。
遊べるソフトがないとゲーム機は廃れる。PS5はX-BOXのしたたかな
ゲームソフトの売り方を察知できずに、自社のゲーム機内でX-BOX人気を
実感させられてしまった。
プレステは性能の限界を追うより、独自のソフト開発を急ぐ方がいいと思う。
ゲーム機は遊ぶソフトがなければただの箱になる。
飽きられても自社の推すキャラクターのゲームソフトを出し続けないと
栄光は過去のものになる。
X-BOXはパソコンの中にゲームソフトが隠されていたのだった。