ここ数日、鼻詰まりと咳でベッドで横になれない。横になると急に鼻腔が閉じ
喉の奥がかゆくなる。昨日は体の微熱がやっと取れた感じがしたので、
いつもより早くベッドに入った。
やはり咳が出てくるが鼻は通っているのでこのまま寝てしまおうと思っていた。
半分気絶したころ、部屋の中でやたらと低い音が響いている。何だろうと思って
目を開けると、何かモーター音のようなようなものが鳴っている。
子供がまだ起きていたので何か使っているか聞くと、何々とビビッてこちらの
部屋に入ってきた。モーター音はまだ鳴っている。ああ、これやばい奴だ。
万が一トンボでも入り込んでくれたら笑い話になるのにと部屋を見渡す。
コンタクトを外したおいらと子供はぼやけて物が良く見えない。
やっと照明の周りを大きな何かがぶつかっているのが見えた。
ああ、ビンゴ。
蜂が入ってきたのだ。しかも大きさから言ってスズメだな。
ただでさえ敏捷な動きの蜂に対抗できないが、こちらは目が見えない。
とりあえず、窓を開けて飛んで行ってくれたらラッキーなのだが。
開けた窓までは誘導できたが、カーテンの内側にあるお洒落レースが
邪魔で窓へ一直線に飛んで行ってくれない。窓のあたりで気配を感じて
子供が電気を消した。蜂の様子は飛んで行ったっぽい。
様子を見ながら窓を閉めて、ああ良かったねと言い合い、また寝た。
だが、4時半ころにまだ窓の内側でモーター音がする。これはやばいと
思ってベッドから跳ね起き、パソコンのある部屋で休んだ。6時半ころに
嫁さんを伴って部屋を確認したらおいらが寝ていた場所を蜂が歩いていた。
コンタクトをはめて嫁さんと共に蜂をどうするか話した。滅ぼすか、
逃がすか。結局逃がす方向でバトミントンのラケットを持ってカーテンの
外側まで追い込んだ。昔からラケット使いは得意なのでこれで万が一飛んで
きても撃ち落とせる。蜂もあまり攻撃的ではなくおいらの意図を理解した
ように窓へと飛び移り、おいらがラケットで蜂の居るカーテンを少し押して
ちょっと固定してから窓を二枚開けて飛ぶように促した。数秒動けなかった
ようだが無事に飛んで行くのを見た。
嫁さんと今度こそ良かったねと言いながら速攻でベッドで寝た。8時半の
嫁さんの声で起きて2時間はベッドで休めた。寝ながらここでもう一匹いたら
刺されるなとか思いながらまあ大丈夫と思って寝ていた。
いやあ、スズメバチの羽音ってすごいよね。一瞬で危機感を察知するほど
野生を呼び覚ます。
え?おいらが野生だったかっていうと、多分違うな。遺伝子的な?(笑)