昔から機械ものをいじるのは好きだった。いじるのはね。

 

子供の頃に大切なLSIの野球ゲームを分解というか、ねじを

 

外しただけで元に戻せなくなり壊した(笑)

 

そんな不器用なおいらが一時期、自作パソコンに目覚めた。

 

当時販売されているパソコンが低スペックなのにやたらと

 

値段が高かったので、自分で作った方が安く性能がモリモリ

 

だった。数年はカスタムしまくって買い替えるより安く抑え

 

られたが、ある時期にパーツが一斉に新規格へ切り替わり、

 

値段が高くなって自作する意味がなくなった。

 

代わりにノートパソコンが10万円台で買え、機能がかなり

 

豊富になった。自作パソコンで有利だったパーツが値上がり

 

するとともに、モニターも正方形から横長に変わり、更に

 

バックライトの感度が上がって値段も上がった。正直、本体と

 

モニターの別売りの状態なので、パソコンの性能が上がると

 

モニターも良いものに替えないと、性能アップが体感できない。

 

なので、ノートパソコンが高性能化したことはおいらにとって

 

とてもうれしい誤算だった。

 

では、なぜノートパソコンが安くなったかという理由だ。

 

本来なら高性能化することでパーツを小さくまとめるには技術が

 

要る。だが、ノートパソコンの進化はより小型化して、持ち運びが

 

楽な超小型パソコンに需要が集中し、デスクトップにとって代わる

 

くらいの大き目なノートパソコンは重くて邪魔だったから。

 

そう、世の中、どこにでもパソコンを持っていける小型パソコンで

 

軽さを追求するほうが一番大事になった。

 

今では当たり前の円盤非搭載のパソコンは、おいらにとっては何も

 

できない機械のノートに過ぎないが、大学生を中心とする小型

 

パソコンユーザーは軽さが正義なのだ。今どきの大学生がパソコンに

 

何を入れているかはわからないが、ネットと大学の教材の何かを入れて

 

動けばいいようだ。おいらがノートで必要と思っていた機能は、

 

ブルーレイの円盤と、ありとあらゆる接続が出来るポートだと思って

 

いたが、それはすべて過去のものになる。

 

それが今ではDVD搭載するのも珍しい。ゲーミングパソコンでさえ、

 

円盤を搭載せず、すべてネットでダウンロードというネット至上主義に

 

変わってしまった。

 

ゲームソフトもダウンロードでまかない、ネットはパソコンの必需品だ。

 

確かにそういうこともあるが、ネットのない環境ではパソコンも動かない

 

という事だ。

 

だが不思議なのはこれだけネット依存が中心なのに、自作パソコンは

 

パソコン1台分の値段の高性能グラフィックボードをいつまでも必要とする。

 

昔でさえ、500Wの電力を必要とした自作パソコンだが、今では

 

850Wも必要とし、常にドライヤーか電子レンジを回している状態で

 

パソコンを運用するという本末転倒の状態だ。

 

おいらも確かにやってきたことだが、流石に500Wを超えると電気代が

 

怖い。というか、パソコンだけで家のブレーカーが落ちそうだ。

 

おいらがノートパソコンを最大の友としたのは、内蔵バッテリーだけで

 

動く点も大きい。突然の停電でもバッテリーが動けばパソコンは動く。

 

非常用ポータブルバッテリーでも負荷はそんなにない。これが850Wの

 

パソコンだと、数時間持たないうちに電源が切れてしまう。

 

ノートパソコンの最大の利点はこの省電力で動くことだ。ゲーミングノート

 

でも300W未満で稼働する。つまり家計にやさしいことが一番。

 

定かではないが、PS5も結構なワット数を必要としたはずだ。

 

そういう面からもスイッチは携帯型で動くからすごいなと思う。

 

最新の技術に文句を言うわけではないが、一般家庭で電子レンジを

 

数時間回しているような家電が存在するのは生活苦になりかねない。

 

おいらは携帯型をどんなものでも推奨する。低電力で最大の働きを

 

するのはこの時代最も優れていると思う。

 

人の趣味にちょっかいを出す気はないが、最新型の自作PCを

 

うん十万で組んでもその後もうん十万の電気代の請求が来そうで怖い。

 

常に停電がある海外を見ても電気の使い過ぎは、現在の最も贅沢な

 

ことだと思う。