日本ではあまり人気のないマイクロソフトのX-BOXが値上げされた
そうだ。初期の頃は、家電屋さんやゲーム専門店でも販売された
こともあるが、ゲーム内容が洋ゲーと言われるリアル路線であまり
人気がなかった。それでも鳥山明さんがキャラクターを提供した
ゲームソフトもあったが、日本ではマリオなどの3頭身のような
キャラクターが人気で任天堂やソニーの中には割り込めなかった。
そんなX-BOXでも最近までPS5よりちょっと性能が上のモデルを
PS5より安く販売していた。だが元々在庫が少なかったのと、
知名度の低さで売り上げは低迷したままだった。そんな中での値上げ。
値上げされても誰も持っていないので変わらないとは思うが、
日本市場で3つの会社が競い合っていた構図ががらりと変わるかも
しれない。大人気のスイッチは家庭用ゲーム機の範囲を守るために
企業努力をかなり行ったのだろう。それでも高い分類ではあるが、
何かの記念日に買ってあげようと思わせる金額で留まっていた。
それが、プレーステーションというスーパーファミコン時代を
終わらせた大人気ゲーム機シリーズの独断を破った。
PS3の時代からちょっとおかしな動きをしていたが、任天堂のハード
より売れてきた時代が長く続き、ついにアメリカファーストとなった。
PS4からはアメリカが一番最初に売り出され、ドル換算された後、
日本での金額が決まる。在庫が足りないのはアメリカに多く回して
いたんじゃないかと言われている。
PS5に関しては中国で生産され、なぜか中国人が日本で買い占め
転売をしていたとされる。これにもろ引っ掛かり、日本人のユーザーが
買えない時期が数年続いた。そして円安で値上げが3回で8万円となった。
元々、X-BOXと同じく5万円ちょっとで販売されていたが、値上げ後が
えぐい。結局、家庭用ゲーム機として8万は出せるかという話題が
起こり、買えない人は貧乏だの言われたが、ゲーム機としての価値が
8万円あるかという事だ。今回、X-BOXも中国で生産され、トランプ
関税の的になり、9万円近くになったようだ。
ここで考えるべき点だ。ゲーム専用機で9万円出す出さないと思うより、
パソコンで10万出したら何が出来るかという事。どうしても欲しい
ゲームタイトルが、ゲーム専用機にあるならば、買う意味はあると思う。
逆に、ゲーム専用機が好きで買う人もあり得るが、多くのソフトは、
より売れているハード向けに開発されるという事。
任天堂のスイッチがゲーム専用機では低スペックな為、PS5やX-BOX
向けのソフトが作れなかった。だが、マリオやゼルダなどの任天堂
だけのタイトルが豊富で、これだけで遊べるともいえる。
マリオをするには任天堂のゲーム機でなければ遊べない。これが売りだ。
PS5は途中からX-BOXは最初からパソコンのスペックと同じ機能があった。
だが、パソコンで出来るならゲーム専用機なんていらないじゃんという
矛盾を感じていたのにそのまま売り続けた。そして最後には、パソコンと
同等のグラフィックボードを搭載し、価格が高騰した。
恐らく、もうグラフィック性能は専用機用を作るより既存の物を流用した
方が安上がりになるまで性能を追求してしまったのだろう。
その点、スイッチはまだ既存のスペックでいえば、1世代も2世代も古い
のかもしれない。だが、結局最新技術が頭打ちになって、旧世代の機器でも
同レベルに達したという事だろう。厳密にいえば、まだまだ低いかも
しれないが、今どきのゲームを改造して移植できるまでになったのだろう。
ファミコン時代にもそういうことがあった。当時難易度のグラフィックを
表現したアーケードゲーム「ゼビウス」を如何に移植できるかが腕の見せ所
だった。色々な点を犠牲にしながらパソコンで表現するのさえ難しかった
ゼビウスを発表した。おいら的に最もうまく表現できたと思うのが、
シャープのX-1というマイコンだった。
昔からパソコンでアーケードゲームを再現したいと言われていた
時代があり、性能との対決だった。それをあっさり超えていったのが
PSシリーズや当時任天堂以外のゲーム機だった。
皆、性能的には任天堂のゲーム機を超えていたが、ゲーム的には
任天堂が勝っていたのかもしれない。ただ当時は、圧倒的な勢いの
PS1、PS2が絶対で、それ以外は眼中になかった。
先ほども言ったが、PS3で特殊なCPUだかGPUだかを開発した時に
大きな問題が起きて失速したらしい。PS2ではばかばかしいゲームも
素人が作るようなゲームも大量に出回ったが、PS3では大手しか
ゲームを出していないような気がする。おいらが買ったゲームも
ほとんどない。そう、おいらもPS3からゲームソフトを買っていない
かもしれないのだ。欲しいゲームタイトルがないゲーム機は辛い。
もう、ただの箱になっているのだが、今までの流れでつい買って
しまっていた。それがPS5でついに切れた。
ゲーム機が5万円を超えたら恐らくもう買わない。昔買ったゲーム機で
中古ソフトを探すだろう。そういう、ゲーム機の末期を見ている
のかもしれない。いずれ任天堂だって新しいゲーム機を開発するだろう。
だがその時は機能を絞った、昔並みの単独ソフト用のゲーム機かも
しれない。カセットを交換して遊ぶゲームの限界。ゲームタイトル毎に
LSIのゲーム機を作っていたように単純に戻すかもしれない。
そうなるとスイッチ2が最後の携帯型ゲーム機となるかもしれないね。
そもそもスイッチ2も8万まで上げる日が来るのか。恐ろしい。