昔から存在する魔法瓶。一度入れた飲み物を長時間同じ温度を保ってくれる
不思議な瓶だ。
最近は、これを電気でお湯を沸かす電気ポットがどんどん進化している為、
数千円台で買えた物が消え、高いものはン万円までする。
だが、この電気ポットは意外に冷めやすく、常に90度を保つように
再沸騰を何度も一日に行う。そして、結構水垢も出るし、カルシウムも出る。
味が変わるのが嫌で毎日、残ったお湯は台所のシンクで使うが、家族の中には
いつでも満タンになっていないと気が済まない者もいるので、汚れる場合も
ある。
一日ずっとお湯を沸かす必要がない場合は、安価に電気ケトルが流行り始めた。
これは直ぐにお湯が沸き、自動的に沸騰すると止まる仕組みで便利だ。
この自動的に止まるシステムに使われるセンサーが壊れてずっと沸騰している
様が怖かったので、そろそろ壊れた動きをするなあと思ったら買い換えている。
だが、これにも弱点があって直ぐに沸騰するが、カップ一杯だけ注いで
他を放置すると直ぐに冷める。当然だが。
紅茶やコーヒーを一人ずつ飲むにはちょうどいいが、緑茶やほうじ茶などの
何杯かつぎ足す分のお湯が直ぐに冷えるので何度も沸かすことになる。
直ぐ沸くから良いのだが、電気代がもったいない。
そこでしばらく使っていなかった魔法瓶を取り出してきた。旅館に昔からある
お湯を注ぐあの取っ手付きの筒だ。
一番上をくるくる回してお湯の注ぎ口に合わせて入れる。
夏場には氷水が入っていたりしてかなり便利だ。
おいらはこれを再び利用して、黒豆茶を飲んでいる。麦茶をプラスティックの
入れ物に入れて冷蔵庫で冷やすように、黒豆茶のパックを魔法瓶に入れて
電気ケトルから注いだお湯を満タンにして蓋をする。
30分もすれば、おいしい黒豆茶が魔法瓶の中で出来上がっている。
4杯くらいは熱いままお代わりができるのだ。
今まで日本人は、もったいないという感覚で物を創作してきた。
電気の無駄を省いていつでも温かいもの、冷たいものを楽しめる魔法瓶は
素晴らしい。
そういえば、コロナが流行る前までは、マイボトルと称して簡易式の
魔法瓶を300ml位の飲み物を入れて持っていく習慣がありましたね。
あれも色々な意味でエコで、素晴らしい物でした。おいらも真似をして
家で使ったら洗うのが面倒だから普通の入れ物にしてと言われて
使う機会が失われたのでした・・・・・。