永い年月を経て作られてきたジムニー。基本は軽自動車のジムニーで
同じ規格のボディーにエンジンを1.5Lにし、タイヤハウス分を
幅広くしたモデルが、普通車仕様ジムニーシエラ。そしてついに軽を
元にしないシエラより長い新規格のジムニーの名前こそがジムニー
ノマドということだ。
先日亡くなった鈴木おさむ会長が、社員の反対を押し切って購入した
ジムニーの元となる四駆の車。それを改良してジムニーが生まれた。
550CCの規格から660CCの規格に変更されてもジムニーは軽の
ボディーを持ったジムニーと基本エンジンが普通車のジムニーシエラが
作られた。この構図は初期からインドで現地生産されるまでは、
変わらなかったが、インドで5ドアのモデルが解禁されてしまった。
数年前のことである。日本でも熱望する声は高まったが、日本では
出ないだろうと言われ続けていた。だが、2025年についに解禁と
なった。おいらを始めとするジムニーファンが永年待ったモデルで
軽のジムニーと普通車のジムニーの買う利点が見つからない時代だった。
ついにはっきり普通車と軽の違いが分かるのである。
ジムニー乗りなら普通車とシエラの違いは見た目で、タイヤハウスが
大きく張っているものかそうでないかで一瞬でわかる。だが、一般の
人は、多分わからないだろう。それが、ドアが4枚ついて見えるのが
普通車のジムニーだよと言える。
ドアが4枚というのは、今までは横に2枚ついて後ろを合わせて3枚、
今回は横に4枚ついて後ろに1枚なので5枚の5ドアとなる。
ドアを4枚にしただけではなく、その分の居住性も取っている
だろうから後ろが少し長くなった感じか。
何度も言うが、今までは軽も普通車も箱の大きさは同じもので、周りに
付けるパーツが普通車のサイズまで大きくしていいので、箱の外が
色々大きくなっている。だが、中身は全く同じ広さなのだ。
逆に今まで660CCのエンジンと1500CCのエンジンが同じ箱の中に
入ることが不思議だった。今度のノマドは、幅は全く変わらず軽と
シエラと同じサイズになっている。そして、ジムニーといえば、箱を
はしごに乗せて作るラダーフレームという形式をとっているので、
このラダーの幅が変わらず、長さが伸びているのかどうか、ボディー
だけ長くなっているのかはわからない。だが後ろに伸びたことで4人
乗りは変わらないが、形だけの4人乗りだったシエラより乗りやすく
なっている。そして荷室も少し大きくとれたようだ。
このように原型のジムニーと作りが違うノマドは、恐らくラインが別に
存在するのではないだろうか。今でも遅いジムニーの納期だが、ノマドに
至っては更に時間がかかる気がする。まだメールでノマドお披露目が
来ていないのでスズキに置いていることはないだろう。だが、ジムニーの
お披露目といえば何としても行かねば。
買いたいかどうかというと、値段もとても高価になったし、軽を所有する
ことが、ジムニーライフなので難しい。ただお祝いはしたい。
若ければこれから何十年も乗っていこうと思うかもしれないが、そんな年
でもないし、逆に若者からしたらちょっと値が張るので買おうと思うか
どうかはわからない。まあ、アルファードをレンタル買いしている人が
多いので、それに比べたら買いやすいのかもしれないが、本気で自分の
車にするなら必ず手を入れるだろうし。おいらは注文キャンセルになった
シエラか、ジムニーを確認してみようかな(笑)