一般人が一番最初に免許を取れるとして18歳が早い。

 

都会の人には車に乗って通勤という感覚はないと思うが、

 

田舎程一人一台が必要となる。

 

おいらは、23歳まで都会の空気を吸いに行ったので

 

23歳に免許を取った。最初の車選びとなると、中古車を

 

勧められるものだ。ぶつけてもいい様にと。

 

この年まで車を持ったことが無いから車に関する認識が無くて、

 

ずっとZ31を買いたいと思っていた。スカイラインも第2の選択かなとw

 

20歳の時に横浜で就職し、高卒の同僚がノンターボのスカイラインを

 

買った。普通に何でターボ車買わないのと思って聞いた。呆れた顔で

 

ターボ車高くて手が出ないよと。ふーん、そっかぐらいにしか

 

思わなかった。同い年の同僚が中古でスカイラインの7thを買って

 

恰好いいなと思っていたからそれより少し高い位に思っていた。

 

別の同僚は卵レビンと呼ばれる丸目のレビンを買って、また別の

 

同僚はシビックを買っていた。皆給料が入って車が買えるように

 

なっていたのだが、おいらは地方から出てきて家賃8万円を払って

 

いる身。車や駐車代など出せる余裕もなかった。

 

そんなおいらも23歳になって地元に戻り、車がないと冬がやばかった。

 

冬以外はチャリで通勤していたが、バスが直接通らない場所に住んで

 

いたので、冬場でもロードチャリに乗っていたが、ふとした瞬間に

 

目の前が空転した。曲がり角でチャリが滑って転がったのだ。

 

後ろにタクシーがいたが、おいらが転ぶことを予想して離れて運転して

 

いたようだ。3月に免許を取るつもりで車を契約して目の前にニンジンを

 

ぶら下げて頑張った。予定通り取れて晴れて最初に乗ったのがホンダの

 

インテグラだった。当然、VTECエンジンではなく普通のエンジン。

 

シビックを見に行ってSIRという一番グレードの高いのを見たら

 

230万円でシビックってこんなに高いんだと落胆した。親父殿が

 

新聞を見てインテグラが安く買えるぞという事で見に行ったら

 

145万円位だった。その代わり下から何番目かのグレードだが。

 

とは言え、自分で運転する車という事でかなりうれしかった。

 

2番目に乗ったのがワゴンRとなるが、この頃の知識ではZ31が

 

おいらのいずれ買うべき車だったからスポーツ車以外は車ではない

 

という感覚だった。ワゴンRはRRというスポーツグレードで、軽にするけど

 

スポーツは諦めないというスタンスだった。

 

この頃にはもうスポーツ車が流行らなくなってレガシーなどのステーション

 

ワゴンが流行ってスポーツ車は消えていた。

 

何とかスポーツしようとマーチのマニュアル車を選んだ。ここまで全て

 

マニュアル車。そしてついに落ち着くノートへと舵を切った。ここで

 

オ-トマトなる。

 

車選びにあの頃の知識はネットもそんなでなかったので、下取りが良い車

 

というのもよくわからなかった。

 

もしという言葉は自分が選ばなかった別の世界線だが、これまで買った車の

 

代金を合わせるとまあ800万円だったとすれば、もう200万出せば

 

当時のNSXが買えた。

 

23歳から30年で1000万円の車を買って乗っていたらメンテナンス費用だけで

 

今も乗る事が出来たかどうか。

 

車は消耗品と同じ扱いだったので、10年乗ったらもうボロボロになっているはず。

 

だが、その中にわずかに今も残っている車がある。メンテナンスさえしっかり

 

すれば日本車は乗り続けられるという事だ。

 

本気でメンテナンスすれば乗れるかもしれないが、乗り続けたいという気力と

 

パーツの有無と代金が現実的ではないが。新しい車が出れば、その新機能を

 

試してみたいという気持ちと、新しいものへの憧れがある。それを全て買った

 

当時の車だけを乗り続けたいと思えるかどうかも分からない。

 

19歳の時に親父さんからR32を買ってもらった友人が居たが、1ケ月ほどで

 

事故ってお釈迦にしたという例もある。30年後まで確実に安全に乗れるという

 

経験でもなければ、それに乗り続けることが無理かもしれない。

 

色々経験したからこそ、こういう事もあるなあと今なら言える。

 

きっと何を乗ってきたとしても今の人生と変わらない事が

 

あったんじゃないかと思う。途中の選択が違っても本質が同じ

 

人間なので余程の事がない限り、同じ道を選ぶだろう。

 

まあ、永く生きると人生には1千万円以上車本体にお金を出す

 

という事が分かった。