おいらも所有するジムニー。欲しい人には分かるあの乗り心地と
スピード感のなさ。最先端の車が1Lで40km走りますとか
言っている中で、1Lで10km以下です、何か?と言わん
ばかりの大飯ぐらい。
本来普通の人にとって所有するだけでお金を使う金食い虫に
なりそうだがそれでも愛されている。
ジムニー乗りが最後に行きつく先はスズキがバイクのエンジン
として開発したものを載せている環境にとっても良くないものだ。
ま、手入れが出来ない時点でおいらには無理だが。
そういった、ニーズに合わせてありとあらゆる個体が残っている
ジムニーの中古市場だったが、兎に角高かった。10万キロを超える
個体でも100万前後を維持し、カスタムに至っては200万を
超えたりする。また現行のJB64、JB74は新車が1年弱
待つので、中古では新車価格を軽く超えて販売されていた。
誰も彼もがジムニー最高という時代が来ていたのだった。
そのJB74だが、インドで既に販売されている5ドアの
販売が近いと噂されている。普通車仕様のシエラだが、後席が
少し伸びて5人入る(乗るとは言えない)大きさになったのだ。
これが永年欲しい人には欲しい個体だったと思う。
おいらにとってジムニーは軽自動車枠で、普通車以上の大きい
タイヤを付けて走りやすいんだろうなというイメージだったから
普通車仕様はタイヤ幅が大きくなっただけの全く軽のジムニーと
変わらないのでメリットがないと思う。勿論エンジンは660cc
ではなく、1500ccにはなるが。
ラダーフレームという昔ながらのフレームに、車体が乗っかって
いる。初期のジムニーは、オフロードで転がってボディーが
壊れたら車体を乗せ換えるという発想で作られているそうだ。
JB23は都会的なオンロードも走る事を定義してかなりその
発想から難しい造りに替わっているが。
丸いスタイルに変わったジムニーが10期に渡り市販され、6年前に
JB64が登場した。初期のイメージを再現してカクカクの
四角い格好で出てきたのが大うけとなった。
中もカクカクの四角を演出しており、武骨な感じが男だけでなく
女性にも大人気となった。JB23まであったグレードは無くなり、
3種類のグレードで展開されている。
今の市場としてはお得な方の価格設定だが、色々オプションを
付けると200万円を超えることもある。そこまでして買うべき車か
ユーザーは考えるべき。この流行こそ恐ろしいもので、自分で
欲しいと思っていなかったのに周りで流行っているからなんか
良い感じと思って買う人が多いと思う。
ジムニーの本質は買ってから自分好みにカスタムすることが
売りなので、考え方からすればスポーツカーを買う事と
同じである。買ったそのまま乗るのではなくてカスタムして
自分だけのオリジナルジムニーを完成させることに意義がある。
買う時に200万出して、それからいろいろ手を加えると
あっという間に300万円まで行くかもしれない。それをたった
3年で売ったりしたら次に買う人が得をするのである。
が、今の相場はさほど下がっていなかったので、かけた分の
お金は戻ってくるかもしれない。
これはJB64などの今型の話だが、この異常なまでの中古価格
上昇がやっと終わりを見せてきたらしい。
いよいよ投入される5ドアが出ることでシエラは更に人気が出る。
JB23は最終型が6年から7年経過する。そろそろ程度の良い
車体も減って来る。相場が30万から50万の車体が増えているようだ。
弄れる人にとって安い車体をパーツ交換でお金をかけて遊べる車に
しようとするだろう。
逆に普通に車に乗りたい人は見た目がかわいい、ハスラー等へ
乗り換えるかもしれない。SUVはやはり高速で走るのは遅い。
ジムニーは悪路走行用に強化されているので最新と言っても
普通車にはかなわない乗り心地だ。必然的にどうしてこんなのに
乗りたかったんだろうとなる人が多く出ると思う。
変態だけがあの狭くて大きなタイヤに乗るのだ。そうおいらも
そのバスのような乗り心地にとりこになった。
上下に揺られながら進むジムニーがその揺れた分を前に走る動力に
ならないのかと不思議に思いながら乗っている(笑)