世界的にEVが流行って一気にEVへ流れようとしたが、あちこちで
ストップがかかった。それは思ったほど走行距離が伸びなかった事。
日本で日産がリーフを出した時に大きな問題があった。
まず第一に高すぎて買えない。補助金が出て400万とか高級車だ。
そして走行距離が少ないのと、それを補うスタンドがほとんどなかった。
だから買う段階で通常車よりも200万高く、元手を取るのに
ガソリン代を170円として11865Lを普通車で入れられることになる。
今の車高で300万円と考えても100万円分のガソリンが普通車で入れられる。
これはエコなのか。200万円分のガソリンを4年間で使うとしたら
一ヶ月当り247L入れる事が出来る。ガソリンタンクは40Lから30L当たりが
多いから6回も入れられる。一般の人はどれくらいガソリンを使うか
知らないが、月3回も入れれば通勤と遊びで足りそうな気がするが。
最初のリーフはこんな感じで2代目はもう少し走行距離が伸びているから
実用レベルかもしれない。EVの良さは滑らかな挙動と静かな運転が出来る。
瞬間の加速などのトルクが大きく、エンジンと違った運転が楽しめる。
が、雪国とか寒冷地ではバッテリーが大きく減り、暖房もエンジン車と違い
エンジンを燃やした熱を利用するわけでなく、エアコンのように電気で
熱を作り出すのだ。その効率の悪さは北国でEVは無理だと悟った。
逆に夏場はエンジンがない分、冷房も常に冷やせて以外に燃費は悪くない。
こうした暑い場所では最適だが、寒い地域には無理という性質を持っている。
だが、ヨーロッパのほとんどが緯度が高い場所にある。寒さは大丈夫かな
と思った矢先、見たこともない程の寒波に見舞われるほど極寒だった。
ニュースではあちこちで寒波で立ち往生する風景が映っていた。
やはり、EVは寒さには耐えられないんだ。
その点、ハイブリッドは凄い。色々なシステムがあるが、簡単な分類で
Eパワーは、電気を作るためだけにエンジンを燃やす。運転はEVと同じ
モーターのみでバッテリーが減ったら自動的にエンジンが発電する。
これ考えたらすごくない?EVテイストを味わいながらバッテリーの
心配なしで普通に運転できる。今まで通りガソリンスタンドさえあれば
普通に走れるという快適さ。
また、エンジンが好きでどうしてもエコに協力するならマイルド
ハイブリッドで、燃費向上に貢献するとか。
そしてトヨタ式の兎に角燃費を極限まで追求する形。場所によって
エンジンかモーターかを車が判断して燃費が上がるシステム。
これってもうEV要らないでしょ?EV好きの人はその運転感覚が好きなら
Eパワーで、それ以外でエンジンも好きという人は別のハイブリッドで
すべてカバーしている。
日本は、化石燃料をいつまでも使っていると言われているが、
その燃える率を追及して、ゴミのような品質の石炭ですら燃料として
使える能力を開発した。ガソリンでも軽油でも燃やせるものを
カスが出ないくらい燃やし尽くして燃料とする技術はかなり高いと思う。
資源の少ない国だからこそ、資源を最後の最後まで使い倒すという
大事にものを扱う性質がある。故に、究極のエネルギーを開発し、
それを惜しみなく量産化する。不自由だからこそそれを乗り切る技術で
いつの時代も乗り越えてきたと思う。
だからちょっと高いが長い目で見て永く使えばいつかは元が取れるだろう。