世間では後半となるなるが、我が家では実質初の休みとなる。
おいらのノート君が6年目を迎えるが、その間に一度も行って
いない場所に由利本荘市の天鷺城がある。かつて岩城町として
町長が全力を挙げて街づくりした場所で、小さいながら人の
にぎわう活気ある場所だった。
嫁さんがその地域の出で、最近家紋や歴史に目覚めて独自で
勉強してやっと興味を持ってうん十年遅れで流行りとなった
ようだ(笑)
岩城町が隣の本庄市と合併した際にこれまで力を注いでいた
施設がほぼ全て終了した。小さいながらも遊園地もあったが
今では撤去されて何もなかった。何より、数年前に真田丸で
真田幸村(信繁)の5女だったおでんの方という人物が
お嫁に来てその資料が残されている。
そういった歴史ある宝物が無料で見れるのに誰も来ていない。
かつては結構人が溢れていたのに。お昼を食べようと思って
食堂があった場所に行ったが撤去されていたし、茶屋と書いた
場所も閉まっていた。わずか数年でこうも廃れるとは。
そして、その城の庭を人が訪れなくてもきれいに手入れしている
方がいたのには驚いた。せっせと誰の為でもなく、ひたすら
庭を奇麗にしていた。素晴らしい事だと思う。
おいらは空腹で数々の展示物を早足で見て一番近くの食糧が
確保されているファミリーマートまで車を走らせ、やっと満腹に
なって幸せ感が溢れた。
途中の道の駅は、車が停められなくて、普段公園として利用して
いる場所も臨時の駐車場にしていた。
道の駅の込み合いは休みならではであるが、平日は閑散として
いる。地方の問題点は平日も変わらぬ人の出入りを作らないと
休みだけの営業では生きていけない事。イオンモールでさえ、
あの規模で平日は閑散としているのだから休日は平日5日分を
売り上げないとやっていけないのではと思う。
要は宣伝効果が大きい。天鷺城も知名度があった頃はちゃんと
人が来ていたのだから普段から人が出入りする方法を考える
べきだったろう。大きい町と合併して予算が割り振りされなく
なって消滅した形だが、魅力ある場所として実力はあると思う。
まあ、おいらに経営を再建してと言われたら無理だと思うが。
おいらが訪ねた時に茶色の毛の狸が横切って側溝の中に隠れた。
側溝の蓋の隙間から狸の背中が見えて触りたかったが、すーっと
奥に逃げてしまった。人は減ったが野生動物が身近に近寄って
きた感じが過疎化を感じる。