おいらが生まれて物心つく頃にはTVが白黒からカラーに
変わりつつあるときだった。一般家庭にまだ普及されて
いなかったかもしれないが、我が家は自営業で旅館から
始まっている。フロントの後ろ側に子供部屋が備わって
いたが、寝る時は長い廊下を挟んで大浴場の近くだったと
記憶している。
小学生の頃に旅館業から喫茶店に代わり、高校時代の終わりに
また別の仕事になった。その為、設備投資が先行し、本当に
ありとあらゆる家電を見てきた。レーザーディスクカラオケや
50インチのアナログモニターなど、一般の家庭では余程の
マニアでないとお目に掛かれない物もあったと思う。
そういう環境で育ったので、自分でお金を貯めたら欲しい家電を
揃えて部屋に置くという夢があった。
専門学校生の時の三種の神器が14インチTV、HQビデオ、CD
ラジカセである。HQとはハイクオリティの略でHI-FIという
規格より下で、安価に買えた。その後時代はバブル期で、就職した
冬のボーナスでコンポを購入。次の夏のボーナスで25インチTVを
購入。これ以上は重くて運べない。最後のボーナスでbs付
HI-FIビデオデッキを購入。秋田へと戻る。
この後、巷にはコンポの中にTVが入ったものが売られるが、
TVはまだアナログの時代、画質が荒すぎて見れたものでは
なかった。我が家に最後に入ったアナログTVはシャープの
29インチでこれは腰を壊す原因となる。25インチでも大丈夫
だったからいけるだろうと一人で持ったが、たった4インチ違いに
ノックアウトした。以後2011年の地デジ迄ギリギリ壊れずに動いた。
我が家で久々の最新型は型落ちしたシャープの37インチの
デジタルTV。流石に重くて持てないし、デジタルって何が
どう違うのかわからないので設置してもらった。これは壊れて
いるが今も残っている。デカすぎてどう処分すればいいか悩んでいる。
それ以降、親父殿が自分用が欲しくて32インチの東芝のデジタル
TVを買い、これは今でも現役だ。その後仕事用に3台デジタル
TVを購入。26インチと22インチを2台で、これも健在。
最後に買ったソニーの32インチが客間用で買ったのだが、5年で
壊れた。何という酷い造りだったのだろう。これを家電屋で処分
しながらパナソニックのポータブルTV19インチを買う。
お袋が寝たきりの部屋に欄間の淵にS字フックをうまくかけて
壁掛けTVの出来上がり。亡くなるまでその部屋で見ていた。
今は掃除をして親父殿がアンテナBOXを外してしまったので
おいらの部屋に今移動中。
持ち運びもしやすいTVで、取っ手が足になったり引っかける
のに丁度いい造りをしている。今後壊れても処分しやすいこの
TVを買い替えていこうと思っていたが、パナソニックがTVから
撤退して今は海外のメーカが作っているようだ。
あれ?シャープも鴻海に援助されて、もう国内メーカーがないのか。
東芝とソニーだけ?
いずれ日本においてTVは勝手に8Kまで進んだが、おいらは小さい
TVで十分だし、普段見ないしで日本におけるTVって本当に
形骸化したよねえ。
おいらはTVっこだったからまずTVと何かを連動することがメイン
だった。映画館のようなサウンドとビジュアルを好んだが、地震が
かなり多くなったことで、どこでも簡易的に動画を楽しめる環境を
作る事が重要に思えた。その先進が、パソコンと連動。
ノートパソコンにブルーレイまで見れる状態にして周りに機器を
加える。ゲーミングパソコンも視野に入れたが、すぐに新しい
ゲームが能力限界値を上げて追いかけても無駄なので止めた。
ステレオも一度設置すると中々移動できないのでここは
ブルートゥースにお任せ。たまにTV内容で面白いのもあるので
4K対応のブルーレイレコーダーとそれを繋ぐHDMI端子のある
モニターがあれば完璧。
こうして80年代からTV中心だった生活がネットを中心とした
モニター+ブルーレイレコーダーで十分になる。
4K、8KのTVの相場はいくらかわからないが、恐らく20万位で
その予算があれば10万ちょいのパソコン、5万位のブルーレイ
レコーダー、もう5万でモニター買えるかな。
今の若い人ならIPHONE中心でヘッドホンとかMACとか
揃えるのかな。MAC単体で20万超えるから買いにくいなあ。