おいらのうちは自営業。
結婚してから夫婦そろって泊りがけの旅行はほとんどない。
子供が大きく育ってある程度手がかからなくなったので
家業の留守番を交代でしながら長距離の旅行を楽しんでいる。
我が家の事業主は80を超えても親父が離さないので
まあ従業員として最低限の権利を行使して休みを楽しんでいる。
お袋はコロナ前から寝たきりで一時期危なかったが、最近は
多少世界線が違う風景を見ながらそれなりに元気に暮らしている。
まあ、嫁さんがこの時代にあっても介護をしてくれるので
有難い限りだ。
そんな嫁さんが息抜きの為にある歌手のコンサートツアーに
わざわざ県外まで出かけている。日帰りという強行だが
こなしてくれるのには頭が下がる。
仕事柄、ご飯を作るのが上手い。何を頼んでもお店で出せるほど
美味しいと思う。何より、あれが食べたい、これが食べたい
というと、夕食までに作ってくれる。濃い味のものしか好まない
子供も嫁さんの作った食事はうまいと絶賛する。店で出せる
レベルだと(笑)
おいらも嫁さんと年金でももらう歳になったら食堂をしたいと
思ったことが何度もある。だが、嫁さんの実家に向かう道で
大繁盛している食堂を見て考えが変わってきた。
食堂が繁盛するのは良いことだが、嫁さんが大型連休でも
ずっと食事を作り続けなければいけなくなったら休む暇が
無くなると。
そうしたら嫁さんが疲れ切って老後が過ごせなくなってしまう。
だから最近は畑でもやって嫁さんの美味しいご飯はおいらと
家族だけで楽しむことにしようと思う。今はまだ稼業で
お客さんも少しは食べる事はできるが、最後はおいらだけの
大食堂になってもらおうかな。