下準備

我が家にワンコを迎えるための準備が始まった。

1ヶ月前に飼っていたのにも関わらず、用意を周到に

している理由は、子犬として飼うのはまだ３回目だから。

１０年に１度しか子犬を育てないので、成犬よりも細かく

配慮しないといけないと、子供と嫁さんが本気になっている。

今回自らの希望の犬種をほぼ決めた子供は、ゲージと

首輪、その他もろもろを自分の小遣いから出すという。

手始めに子犬の育て方の本。

ちょと覗いたが、若干昔と違っている部分もある。

本質は同じだが、チョット忘れたのかな。

我が家での犬の飼い方は、半外犬で半座敷犬となる。

生活のほとんどは台所の勝手口を住処とし、外に行く時は

勝手口から出かける。家の中で放し飼いにはしない。

一応仕事柄放し飼いをすることは衛生面で気になるからだ。

とはいえ、前のワンコのように一日中台所で寝ているのも

大変だろうと、なんの用事があっても連れ回そうと思っている。

だからどこに行っても暴れないで、仲良く楽しく暮らせる

ルールを教え込まないといけない。

初代ワンコは自分の存在をアピールするのに吠える癖がついた。

今回のワンコはこの初代と同じ犬種。やってはいけないことが

山のようにあるのを覚えている。とにかく人間が大好きで、

ちょとした仕草で人間の行動を先読みする。後追いをする癖が強い。

これを如何に抑えることができるかということ。

オイラが子供だった頃の初代ワンコはかわいいやつだったが

親父殿とおふくろ殿がワンコの怒り方をやってはいけない方法で

教え込んだので逆に育ってしまった。

怒る時に大きな声でギャンギャンやると、ワンコは興奮して

更にうるさく吠えるらしい。怒るときは低く重く。

興奮しているときは無視。相手のペースにハマると一緒に騒いでいる

ことになるらしい。

ワンコを育てることは教育の面でもいいことじゃなかな。

オイラがワンコの成長と最後を見て育ち、今度は子供が自分で

ワンコの死から学び、新たにワンコを育てようとしている。

ワンコは、人に色々なことを教えてくれる。共に生きながら励まして

励まされて、生きるための潤滑油のようだ。

子犬の時の純粋無垢な目、いつの間にかやんちゃとなり家族で一番

活発になる。そして、知らないうちに老いていく。人生の縮図をまざまざと

見せてくれるワンコ。思春期に入る子供にワンコは何を与えてくれるのか

ちょっと楽しみでもある。

人生で一番高い買い物を家とするなら車は２番目くらい。現在のワンコは

３番目に高いかもしれないが、その価値は絶大かな。

ワンコを迎える予定日まで後２日。