巡礼に行きたい!と思わせる本「ヒンドゥー聖地 思索の旅」 | संस्कृतसागर サンスクリット・サーガラ(サンスクリット語の海)埼玉在住サンスクリット語講師

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世界で一番難解と言われる古代インドのサンスクリット語。ヨーガ、アーユル・ヴェーダ、インド思想、インド占星術etc.インド文化に関心を持つ人へ、サンスクリット語の視点を中心に様々な言葉の由来や正書法、雑学について

昨日は聖地प्रयागःプラヤーガ(現在のアラハバード)で行なわれる

कुम्भमेलाクンブメーラ(クンバメーラー)という沐浴祭の

ドキュメンタリー番組の話をしましたが、

最近読んだ聖地巡礼の本がとても面白かった。

 

ヒンドゥー聖地 思索の旅

 

以前、वाराणसी バラナシ(ヴァーラーナスィー)のガートで

गङ्गा ガンジス川(ガンガー)に足下だけ入ったことはありますが

いつかहिमालयः ヒマラヤ(ヒマーラヤ)や

ガンガーの源流に行きたい!とふつふつ願望が沸いてきました。

 

この本の中では、シヴァ神の住まうकैलासःカイラース山(カイラーサ)の巡礼ルート、

ガンジス川の源流域を含んだ巡礼ルート、

バラナシの108の寺院をまわる巡礼祭、

など、インド定番の聖地、定番の巡礼ルートが

実際の体験をもとに紹介されています。

 

私がカイラースの巡礼に行くなら絶対に羽毛のシュラフ(寝袋)は持って行こう

とか、

自分が巡るならこのルートがいいな、

とか、

想像しているだけでワクワクします。

こういうのを読んだとき、

自分がその場に行ったかのように感情移入できるのは

前世で行ったことがあるからかな?

なんて想像するのもロマンがありますよね(^^;)

 

行く日のために体力つけておかないと。

自分の足で過酷な道を歩いてたどり着いたときの感動は

ひとしおでしょう。

 

ガンジス源流域四大聖地を巡るツアーなんてのもあるようですが

見たら金額がかなりのものですね。

http://www.saiyu.co.jp/itinerary/new/GDIN25/index.html

仏教遺跡のツアーなら手ごろなのに。

かつて貧乏バックパッカーだったので

ツアー代で数十万もかけるのは躊躇してしまいます。

でも16日間のツアーだから、このくらいは仕方ないのかな。

 

この本は普通の巡礼記や旅行記としてだけではなく、

インド学の研究者である著者ならではの深い知識が随所に見られ、

神話や聖地に関する由来を原典から紐解いているので

記述内容にも信頼がおけるし、読み応えがありました。