インド独立に果たした神智学協会の役割について書いてありました。
神智学協会といえば、かつてはオカルティズムやニューエイジ思想が好きな人にはおなじみの、
インドを拠点に普及活動していた神秘主義の団体です。
神智学協会は今は勢力が弱くなっていますが、
スピリチュアルブームの先駆けだと思います。
私もシュタイナー教育(人智学)経由で
シュタイナーが元々属していた神智学協会についてそこそこ知ってるつもりでしたが、
独立運動や国民会議派が神智学協会と深く関わっていたことは知りませんでした。
(もしかして近代インド史では当たり前の知識?)
インド思想をベタ褒めする神智学との交流のなかで、インドの知識人たちは自尊心を取り戻し、自信を高めていっただろうと思います。
このブログ的には政治的な事実よりも驚いたのは
ガンディーがロンドン滞在中に、神智主義の友達から
『一緒にサンスクリット語でバカヴァッドギーター読もうよ』と誘われ
『サンスクリット語でもグジャラート語でも読んだことがなかった自分を恥じた』
というところ。
外部からの評価や視点が加わったおかげで
自国文化を再認識することはよくあることですが、
ガンディーがギーターの価値を知るきっかけや、菜食主義になるきっかけが神智学だった、
というのは意外。というか少しショック。
でも、その後ギーターが海外でも箔が付くようになったのはガンディーの愛読書として知られたからかも知れませんし、
まさに、環流する文化と宗教、ですね。
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