短編:(ゆいぽん×佑唯)
由「もうそろそろ帰ろうかぁ」
佑「えー!まだ飲もうよー!明日休みでしょ!」
由「いやいや、飲み過ぎ。帰るよ…」
会社の同期の、佑唯と一緒に、仕事終わりに居酒屋でご飯を食べる。
2人とも明日休みということで、いつもよりお酒が進む佑唯。
佑「じゃああと一杯!ね!ゆいぽん!」
由「…あと一杯だけね」
同い年なのに、同い年に見えない可愛らしい佑唯の笑顔を見せられると、少し甘くなってしまう。
佑「はぁ〜!楽しかった〜!!」
私の腕に掴まりながら、おぼつかない足取りで歩いて、楽しそうに笑っている。
由「ねぇ、帰れる?タクシー呼ぼうか?」
佑「大丈夫〜!ここから近いもん!ねぇ、ゆいぽん、おんぶして〜!」
由「…は?嫌だよ!歩けるでしょ!」
そんな言葉なんて耳には入っていなく、私の後ろに回って、あっという間に首元に腕が伸びていた。
由「はぁ…」
ため息をつきながらも、態勢を低くして、佑唯の身体を背中で受け入れる。
佑「ふふっ。ゆいぽん落ち着く〜」
お酒のせいもあってか、大きく鳴る佑唯の心臓の音が 背中に響く。
そんな佑唯の温もりを感じて、私は お酒とは関係のない 心臓の高鳴りをしているなんて、気づいていないんだろうな。
由「私、佑唯の家知らないから道教えてね」
佑「うん、ゆいぽんの家の近く〜」
私の家には来たことのある佑唯。
家近い!なんて嬉しそうに話していたけど、佑唯の家は "散らかってるから" なんて理由で、行ったことがない。
道案内されながらしばらく歩いていると、「スゥ…スゥ…」といった息が耳にかかることに気がついた。
由「佑唯?寝てない?これどっち?」
私の問いかけに、返答がない。
揺さぶってみると「ん〜」と声が聞こえてきて、首に回っている腕の力が強まるだけだった。
お店から近いとはいえ、これ以上おんぶしているのも正直、きつい。
少し迷った結果、私の家に向かうことにした。
家の前に着いて気がつく。
由「佑唯!一回降りて!鍵開けられないから!」
さっきよりも強めに身体を揺さぶり、眠そうに少し目を開けた佑唯をゆっくり下ろすと、肩に手をかけたまま、背中にぴったりとくっついている。
玄関を開け、手を引いて部屋に招き入れると、トボトボと歩いて、灯りのついた部屋を不思議そうに見渡す。
佑「私のお家、綺麗…」
由「いや、私の家だから。てか、佑唯の家どんだけ散らかってんのよ」
佑「もう寝る…ゆいぽん、泊まってく?」
眠そうに目をこすりながら、ソファに寝ころがろうとする佑唯。
由「いやだから、私の家だって…。てかそれソファだから、こっちで寝て。」
ベッドに連れて行き、布団に入った佑唯を置いて、部屋を出ようとすると、手を掴まれた。
由「…なに?」
佑「どこ行くの?一緒に寝ないの?」
由「いいよ、私ソファで寝るから…」
そう言い終わると同時に、手を強くグッと引っ張られ、態勢を崩した私はそのまま佑唯の横に寝転んだ。
--続--