大阪市立中学校の校長が少し極端な表現をしたことで問題になっています。


子供を2人つくるのは女性だけの仕事ではありません。
これは男性と女性が力を合わせて初めて一人の子供が生まれるのです。
報道を聞く限りでは寺井寿男校長の発言は適切ではありませんね。
子供を2人産むことを女性だけの責任としているように聞こえるし
話している相手が中学生であるにもかかわらず
今後の人生にプレッシャーをかけていると思います。
結果として子供を授かることができなかった女性がこの報道を聞けば悲しい気持ちになることも明白です。


しかし一連の報道を聞いて私が一番頭にきたのは
例によって報道の体質です。
問題発言、いや問題発言として話題にできる発言をした中学校の校長がいると知って
喜んで飛びついたのではないでしょうか。
スピーチの一部だけを取り上げて
なおかつその一部分を強調して、
聖職である教師のトップに立つ学校長をという肩書を持つ悪者を世に送り出して
あわよくば金儲けの手段としているのではないでしょうか。
だとすれば利用されているのは女性や子供を持つ夫婦の感情です。
私たち女性たちが気分を害するような話題をわざわざ提供して
怒るのを待っているのではないかとさえ思えてしまいます。


私たちは男性であれ女性であれ子孫を残すことを生きる目的としています。
もちろん子孫を残せない人もいればたくさんの子孫を残す人もいます。
ですが過去に地球上に存在したすべての人間が残した子孫の数を平均すれば
一人の人間は一人の子孫を残していることになります。
それが少し増えれば人口が増えるし少し減れば人口は減少しますが
それも誤差の範囲です。
結局は人間も動物も死んでいく数と生まれてくる数が同じだから今の世界が成り立っているのです。
子孫を残すのは男性も女性も同じですが
「産む」という行為に限定すればそれは女性が担うしかありません。
「子供を2人産む」ことを女性が人生で最も大切なことと位置付けて何が悪いのでしょう。
女性が子供を二人産まなければ人類は滅亡します。
これが極論でない事は少しでも算数を習っていればわかることです。
女性が子供を2人以上を産むことは人類の滅亡を防ぐことに他ならないんです。
これ以上に大切なことがあるでしょうか。
そしてこんなにも重要な任務を果たすことができるなんて
女性は何て幸せな運命を背負っているのでしょう。


校長の発言を聞いて
「子供を2人も産まなければ女性と認めてもらえないのか」
「子供を埋めなかった女性の気持ちも・・・」
なんて言ってないで
「自分は将来子供を産んで幸せになるんだ」となぜ考えられないのでしょう。
大人の歪んだ感情で
中学生たちに被害者を押し付けないでください。
中学生たちは校長先生の話を聞いて感じたとおりに受け止めればいいのです。


言葉の足りない大人が不用意に発言した言葉を
別の大人が揚げ足を取る。
その結果として子供が傷つく。
なんだか見ていられないと思って
私の思った通りに書かせていただきました。
皆さんはどの様に感じたでしょうか。
私が寺井寿男校長を擁護したように感じた方がいたら残念です。
それも私の語彙が不足していることが原因なのでしょうけど…。