この10年くらいの間、いろんな所で見聞きする言葉。
「君は一人じゃない」
年寄りには理解出来ない言葉です。
自分一人で生きてるなんて、思い上がりも良いとこ。
人間は、誰でも誰かに迷惑をかけ、助けられて生きてるんです。
「君は一人じゃない」って、基本的に自分だけで生きてると言う思い上がりの上にある寂しさなのだと思う。
スマホを使いこなし、SNSでの繋がりを幾ら多く作っても、それは本当の意味での友達ではないと言う事を分からない限りは、その寂しさは消えないと思う。
今の若い世代の事を安くて便利な世の中になって羨ましいと思う反面、人と人との付き合いが薄っぺらくてかわいそうだとも思う。
携帯電話、スマホのもたらした物は明らかな世代断絶。
携帯電話が普及する前は、友達や恋人と電話で話すには家の固定電話にかけて、家の人(お父さん、お母さん)に、自分の名を名乗って取り次いで貰わなければいけなかった。
面倒くさいけど、それで社会での生き方を学んだと言っても過言ではないと思う。
しかし、携帯電話が普及すると本人に直接つながるので、目上の人との面倒なやり取りがなくなって、結局は横の繋がりだけで成立するようになって、大袈裟に言えば電話一つ取っても社会から断絶する事になってしまった。
便利だけどね。
ただ、それで世代間の断絶が起こって、年上や年下の人に対してどう接すれば良いのか分からなくなり、真剣に相手をしてくれる人が居なくなっては、寂しさは募るばかりだと思う。
綺麗事、褒めてばかりしてくれる人は友達ではないんですよ。
仲良くしていても、時には辛辣な言葉をかけ合える人こそが友達なんですよ。
それだけ、お互いに相手の事を想ってるって事ですから。
当然、「君は一人じゃない」なんて言ってる人も所詮は他人事で言ってるだけで、貴方の事なんてどうでも良いと考えてるというのが本音ですよ。
薄っぺらい友達しかいない人の将来は悲惨ですよ。
誰もがお爺ちゃん、お婆ちゃんになるんです。
その時にそれまで友達だと思ってた人が周り居なくなり孤独になるか、友人に恵まれて精神的に豊かな生活になるかは友人を本当に見る目が貴方にあるかどうかにかかってるんです。
僕は、この数年でお互いに言いたい事を言い合えない友人、ギブアンドテイクが成り立たない人とは縁を切りました。
そろそろ終活です。