こんばんは。
今週も、ポジティブマインドのアメリカ人に囲まれながら、元気に暮らしています。
今日は、強烈なカルチャーショックを受けました。
実は、先週から、Craigにちらりと聞いていたのですが。
今日も、いつもと同じように、スコット2号と、ナイスガイJDの3人で、朝、彼の部屋で駄弁っていたのですが、
ナイスガイJD、「明日からね、うちの息子が幼稚園に行くんだよ~ だから半休するね」 と言いだしました。
わたしの内心は、「えーーまたいないのーーーまぁ、いま打ち合わせしたからいいけどさ」 といったところだったのですが、
スコット2号さまは、
「ついに幼稚園なんだ!!楽しみにしてる??」と満面の笑顔で聞いている。
さすが、心が広いぞ。見習わないとね!と思っていた矢先、
その次の瞬間から、私のカルチャーショックは始まりました。
「うん、楽しみにしてるけど、だいぶ緊張もしてるねぇ。チャイニーズ話せるか、不安みたいよ」
と、JDの答えが返ってきた。
私の頭に、「ん?ちゃいにーず??」 と、クエスチョンが点灯しはじめる。
スコット 「でも、お姉ちゃんは自慢の種ができたね」
JD 「そうそう、『こまったら私にききなさーい、エッヘン』って感じだよ、あはははは」
ん
英語は理解しているが、意味がわかってないのか????
わたし、何か聞き間違えてる????????
そういえば、先週、Craigと、JDっていくつ?って話をしていたとき、
思ったよりも年齢が上だったので、「お子さん小さいから、もっと若いと思ってた!!」といったときのこと、
「彼はAdopt チャイニーズ だと思うよ」 とCraigが言ってくれたのだが、
そのときは、「アダプト チャイニーズ」の意味が分からなくて、
「アダプトってなに?」って聞いたら、すごく説明に苦しんでいたんだった。
自分の子どもじゃないってどういう意味?と、理解できず。
後で音を頼りに辞書を調べたら、「養子」だったけど、ほんとなんだろうか??
確かに、彼が持ってるお子さんの写真は、目が黒くて、髪も黒くって
一瞬、「なんで、私のちっちゃいときの写真、あんた持ってるん?」って思ったんだけど・・・
でも、かわいかったし、奥さん東洋系かもしれないし、と思って、聞かずにおりました。
日本だったら、養子かどうかなんて、プライベートすぎて、たやすく聞けないし、
でも、気になるし、どうしようと思い、
雑談の帰り道、スコットに こそっと聞いてきいてみた。
「ねぇねぇ、彼のお子さん、チャイニーズなの???」
そしたら、スコットが言ったのは、
「彼はね、8歳の女の子と、5歳の男の子をアダプトしているんだよ。本人に聞いてくればいいよ。喜んで教えてくれるよ」
えーーーーー喜んで教えてくれるん
その時点で、びっくり仰天。
でも、それなら、と、聞きに言ってみたら、
ナイスガイJDは、いつでもナイスガイJDでございました。
「プライベートのこと聞いてもいい?? お子さん、チャイニーズなの??」 と、恐る恐る切り出したのですが、
「そうそう、僕の子どもは 中国生まれなんだよ~~~!」
「Adoptionしてるんだ~」
いやぁ、びっくりしました。 この明るく、オープンな感じ。
すかさず、聞いてしまいました。
「ねぇねぇ、Adoptionだってことを言うのは、気にならないの??」
すると、
「世の中にはいろんな人がいるから、気にする人もいるかもしれないけど、
僕は全然気にしないよ。 アメリカではそんなに気にすることじゃないんじゃないかな。」
とのこと。
Craigが言っていたのは、本当でした。
きくと、ミネソタは、全米で、最も中国人のAdoptionが多いところで、なんと、6000人の中国人の、養子縁組が生活しているんだそうです。
Adoptionの認知度もすごく高い。
白人の夫婦が黒人の子どもを連れていたり、白人の旦那さんに黒人の奥さん、子どもは黄色系、なんていうこともよくあるそうで、
JDが子どもだった頃は、レアだし、白い目するところもあったようですが、今はだいぶ一般化しているとのこと。
JD家では、子どもができないことに苦しむ前に、早く手続きして子育てしよう!と思い切ったそうで、
彼のお姉さんのお家も、チャイニーズと、ベネズエラの子をAdoptionしてるのだそうです。
目が白黒するワタシ。
そして、さらに、びっくりしたのは、
公立の学校で、中国語で授業をする学校が、ツインシティ(ミネアポリス、セントポール区域)内に4校もあるのだそう!
他にも、スペイン語が4校、ドイツ語、フランス語もあるよ、と教えてくれました。
私立じゃないのよ、公立です。すごい、柔軟性!
そういう学校は、たいてい、幼稚園から中学校までの一貫校になっていて、
最初は、英語以外の言語のみで授業していき、
学年が上がっていくと、徐々に英語の比率が増えるプログラムだそうです。
アメリカで最近増えている、バイリンガル教育のようで、
彼の息子ちゃんは、抽選を潜り抜けて、幼稚園に入れることになったそう。
その学校は2006年に開校したといいますから、本当に新しい動きのようです。
彼は、純粋なアメリカ人なので、家では英語しかしゃべらないそう。
だから、彼の息子ちゃんは、普段は英語しか話さないため、幼稚園で中国語を話せるか、不安なんだと、いうことでした。
JD自身は、中国語は全く話せないけれど、
自分の子どもたちは、中国で生まれているし、世界で最も人口の多い中国語を使いこなせることが、彼らの将来に必ず役に立つはず、と考えていました。
納得。 すごい。
お子さんたち、Adoptionなことを気にしてる?っと聞いたら、
「難しい年頃になったら悩むかもしれないけど、今のところは、いたって普通だよ」だそうです。
ナイスガイJDの包容力の大きさは、こういうところからも来るのでしょうか。
日本人の発想にないことなので、話をしながら、ずっとキョトンとしてしまいましたが、
最後は、彼らの考え方、そしてそういう暮らし方、素敵だなぁと、教えてもらいました。
カルチャーショック、想定外だから、カルチャーショック。
ちょっと、頭を柔らかくしてもらった、できごとでした。