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日本橋の丸善で見つけた
「脳あるヒト 心ある人」
読み終わりました。

新聞に、養老孟司さんと角田光代さんが交互に連載されていたものなのですが
理系と文系の二人が、
「新聞」という媒体を通して
交換日記をしているようで
とっても面白いのです。


私は、角田さんのような、女性的な主婦目線もわかるし、
養老さんの理系的ツッコミも理解できる、オイシイ立場だなぁと思いながら読み進めました。

この交互のやりとり、ご本人たちはさそがし苦しかったことと、推測します。
女性的な観点の文章に対して、どう理論付けするのか、
人生を長く生きてきた人のメッセージから、何を掘り下げて考えるか、
私が書く立場になったら、どうするだろう?

そう考えれば考えたぶん、私に新しい発見があるんだと知り、
ページをめくるたびに予想外な理論展開がなされることに驚き、
普段の自分の発想の狭さを反省。

旅行への想い、
仕事とは何か、
宗教をどうとらえるか
などなど
お二人の意見が共感することもあれば、反論していることもあるのだが、二人の言いたいことはよくわかる。

角田さんも言っているけれど
書くという行為があるおかげで、深い議論に進展していってるのだと思う。

普段の口頭のコミュニケーションで
私はどれだけ考えた意見を言えているのだろう?
浅はかなことしか言ってないだろうなぁ
「考える」ことに前向きに、いなくちゃ!と教えてもらいました。