朝方まで頑張っていたから、寝不足気味で起床しました。
家族総出で家を大掃除していました。
お昼ご飯を食べ終えた頃にお婆様達がおみえになりました。
堀田軍曹、久しぶりだね。開口一番祖父に言いました。
御方様、お久しぶりでございます。
この2人は面識がありました。
昌昭さんのお祖父様がまだ元気な頃に、祖父は伊豆に数回出向いていました。
私の孫が連隊長閣下のお孫さんの嫁になるなんて望外の栄誉です。
玄 関で立ち話もなんだから、中で話そう。
応接間に一同入りました。堀田よ、そなたの家も立派だな。
孫娘は、昌昭には勿体無いくらいの女性だ。
あの世の兄上様もきっと喜んでくれるだろう。
お婆様は、しみじみと仰いました。
有難い御言葉を賜り、嬉しい限りです。
昌昭様は優しい御方です。有記を大切にしてくれるでしょう。
しかも、連隊長閣下のお孫さんですから浮気は有り得ないでしょう。
堀田よ、安心いたせ。
我が一門で、浮気や離婚は誰一人としていない。
それから、昔話に花が咲いていました。
戦後の話などを懐かしそうにしていました。
二時間ほど会話をしてから、お婆様は我が家を後にしました。
私達も帰りました。
御殿場で中華料理を食べてから別れました。
しかし、これがお婆様との最後の対面でした。