眠らない病院と言う表現がぴったりしている所でした。
真夜中でも救急車が数台入って来ました。
救急病院も兼ねていましたから、真夜中にトイレに行って恐ろしい物を見た事は一度だけではありませんでしたが、ナースは慣れているらしくて騒ぎません。
見えていないのかもしれません。
自分が死んだ自覚が無い幽霊が、個室や手術室や緊急外来にいます。
私が見えないのか?
たまにはそう言っていますが、私は見えないふりをします。
下手に返事をしたら、とりつかれてしまいますから。身浄めの塩を相当使いました。
どんなに医療技術が進歩しても、全ての病気や怪我が治る訳ではありません。
千人以上の患者がいれば、毎日1人は死んでいるでしょう。
夜中の怖さは、廃墟よりも怖いです。
死神が徘徊している大病院は、ここだけではないですけどね。