真夏の怪談

この家は、私の物だ。
絶対誰にも渡すもんか。
ある老人が、誰にも看取られずに怨みを残して死亡しました。
家族もいたのですが、人間嫌いなお爺さんで、孫すら近寄らせないほどでした。この家は、家族も住みたくないと言って不動産屋に売られました。
自殺した訳では無いから、相場通りの値段でしたが、決まって、1ヶ月後にクレームが着きました。
あんなジイサンの幽霊が出る部屋には住んでいられない。
嘘だと思うなら夫婦で営みしてみろ、どうなるか。
最初は信じていないから、従業員の夫婦が泊まって、エッチをしていると、電気が着いたり消えたりしたかと思えば、枕元に老人の幽霊が現れました。
羨ましいな、婆さんが死んでからは御無沙汰じゃな。キャー
女性は驚いて、膣痙攣を起こして救急車で搬送されました。
不思議な事に、それ以降男性はＥＤになってしまいました。
また別の従業員夫婦がエッチをしていたら現れました。
無視して行為をしていたら、ベッドごと壁に叩きつけられました。
物件としては、良い物件ですから勿体無い。
そうだ、最初からエッチをしなければどうなるんだ。不動産屋の社長は奥さんと泊まりましたが、エッチをしないでいたら現れませんでした。
それからその物件はシルバー世帯限定で貸し出しました。
それ以降、その部屋で幽霊の話は聞かなくなりました。
出ていても気ずかないのかもしれませんけどね。