まだ、政宗さんが生きていた頃の話です。
仲間が東京で事故死しました。
現場を見て、被害の凄さが分かりました。
やっと出来た彼女を横に乗せて調子こいて事故をしました。
現場には、事故死したカップルが丹精込めて作った薔薇と、男が生前に一度は飲みたいと言っていた、久保田の碧寿を供えてからホテルに戻りました。
有記と優美さんも来ていましたが、車からは降りないで中で待っていました。
博も、智美に良いとこを見せたかったのでしょうね。私が言いました。
智美は人気者だから、博は必死だったよな。
政宗さんが哀れむように言いました。
有記、美女の彼氏は結構疲れるんだよ。
浮気されないか心配だからか昌昭?
政宗さんに茶化されました。
そう言えば、明日の夕方に進一と美貴の家に呼ばれていましたね。
私が言うと、政宗さんは乗り気では無い口振りで、仕方無いから寄るけど、直ぐに消えようぜ。
それから4人で、ホテルのレストランでパスタとプロシュートを食べました。
赤ワインを飲んで酔っ払いました。
昌昭さんと政宗さんが酔うなんて珍しいです。
部屋に帰って、有記と風呂に入りました。
昌昭さんがこんなに酔うなんて珍しいわね。
有記が聞いて来ました。
博が哀れでな。
あいつがどれだけ智美が好きか知っていたし、三年片思いして、やっと付き合えたんだよ。
初めてのデートで浮かれて事故死なんて、可哀想以外の言葉が無いよ。
2人で、バラ園を始める段取りも出来ていたから、親も可哀想だな。
その晩は、流石にエッチをする気にはなりませんでした。
翌日は、東京の名所をはとバスで周りました。
私達は意外と東京の名所を知らないし、行った事が有りません。
雷門を初めてみたくらいです。
国会議事堂前で写真を撮ったりしました。
そのコースの途中に、博の事故現場の前を通りすぎましたが、供えておいた薔薇と酒がなくなっていました。
ホームレスが持って行ったかな?
そう思っていました。
ホテルに戻って、荷物を積んで、進一と美貴の家に向かいました。
何か、嫌なオーラを感じるな。
政宗さんが言いました。
私は、鳥肌が立って背筋が凍るほど寒いですよ。
私が言うと、有記と優美は車にいろ。
私と昌昭は直ぐに戻るから。
進一と美貴は、政宗さんの従兄弟で、私とも面識はありますが、仲良しとは言えない間柄です。
進一のお父さんに金目鯛の干物を届けるように、宗家から頼まれたから寄りました。
玄関を開けたら、鉛のように重い空気です。
奥から進一と美貴が出て来ました。
その瞬間に、私と政宗さんは絶句しました。
2人の後ろに、悪霊と化した博と智美が凄い形相で睨み付けています。
玄関にさしてある薔薇、奥に見える一升瓶。
この2つで全て分かりました。
博、これを頼まれたから持って来た。
そう言って金目鯛の干物を渡しました。
私も昌昭も寄る所があるから、今日は帰るよ。
また伊豆に来たら、寄れよ。
それだけ言うと、私達は急いでその場を離れました。博と美貴は殺られるだろうな。
政宗さんが呟きました。
あれほど怒り狂った霊は初めて見ました。
私が言いました。
それから数日後、政宗さんは博の家に喪服を着て行きました。
あの翌日、博と美貴が買い物に行く途中に、バスの後ろに止まっていたら、居眠り運転の大型トラックに追突されて、バスとトラックに挟まれて死亡しましたが、即死ではなくて、丸1日苦しんでから死にました。苦しめてから殺す。
博と智美の恨みはそこまで深かったのです。
仲間が東京で事故死しました。
現場を見て、被害の凄さが分かりました。
やっと出来た彼女を横に乗せて調子こいて事故をしました。
現場には、事故死したカップルが丹精込めて作った薔薇と、男が生前に一度は飲みたいと言っていた、久保田の碧寿を供えてからホテルに戻りました。
有記と優美さんも来ていましたが、車からは降りないで中で待っていました。
博も、智美に良いとこを見せたかったのでしょうね。私が言いました。
智美は人気者だから、博は必死だったよな。
政宗さんが哀れむように言いました。
有記、美女の彼氏は結構疲れるんだよ。
浮気されないか心配だからか昌昭?
政宗さんに茶化されました。
そう言えば、明日の夕方に進一と美貴の家に呼ばれていましたね。
私が言うと、政宗さんは乗り気では無い口振りで、仕方無いから寄るけど、直ぐに消えようぜ。
それから4人で、ホテルのレストランでパスタとプロシュートを食べました。
赤ワインを飲んで酔っ払いました。
昌昭さんと政宗さんが酔うなんて珍しいです。
部屋に帰って、有記と風呂に入りました。
昌昭さんがこんなに酔うなんて珍しいわね。
有記が聞いて来ました。
博が哀れでな。
あいつがどれだけ智美が好きか知っていたし、三年片思いして、やっと付き合えたんだよ。
初めてのデートで浮かれて事故死なんて、可哀想以外の言葉が無いよ。
2人で、バラ園を始める段取りも出来ていたから、親も可哀想だな。
その晩は、流石にエッチをする気にはなりませんでした。
翌日は、東京の名所をはとバスで周りました。
私達は意外と東京の名所を知らないし、行った事が有りません。
雷門を初めてみたくらいです。
国会議事堂前で写真を撮ったりしました。
そのコースの途中に、博の事故現場の前を通りすぎましたが、供えておいた薔薇と酒がなくなっていました。
ホームレスが持って行ったかな?
そう思っていました。
ホテルに戻って、荷物を積んで、進一と美貴の家に向かいました。
何か、嫌なオーラを感じるな。
政宗さんが言いました。
私は、鳥肌が立って背筋が凍るほど寒いですよ。
私が言うと、有記と優美は車にいろ。
私と昌昭は直ぐに戻るから。
進一と美貴は、政宗さんの従兄弟で、私とも面識はありますが、仲良しとは言えない間柄です。
進一のお父さんに金目鯛の干物を届けるように、宗家から頼まれたから寄りました。
玄関を開けたら、鉛のように重い空気です。
奥から進一と美貴が出て来ました。
その瞬間に、私と政宗さんは絶句しました。
2人の後ろに、悪霊と化した博と智美が凄い形相で睨み付けています。
玄関にさしてある薔薇、奥に見える一升瓶。
この2つで全て分かりました。
博、これを頼まれたから持って来た。
そう言って金目鯛の干物を渡しました。
私も昌昭も寄る所があるから、今日は帰るよ。
また伊豆に来たら、寄れよ。
それだけ言うと、私達は急いでその場を離れました。博と美貴は殺られるだろうな。
政宗さんが呟きました。
あれほど怒り狂った霊は初めて見ました。
私が言いました。
それから数日後、政宗さんは博の家に喪服を着て行きました。
あの翌日、博と美貴が買い物に行く途中に、バスの後ろに止まっていたら、居眠り運転の大型トラックに追突されて、バスとトラックに挟まれて死亡しましたが、即死ではなくて、丸1日苦しんでから死にました。苦しめてから殺す。
博と智美の恨みはそこまで深かったのです。