猟師は、鉄砲を使うから銃刀法で細かい規制があり、我が家でも猟銃のある場所と弾がどこにあるかは、父以外は知りません。
それ以外にも、猟師同士の決めたルールがあり、それが今年、我が家が適応されました。
我が家のエース犬で、伊豆地区でも、鹿を追いたてる能力は、ナンバーワンの犬、雷守が三島の猟師に誤射され即死でした。
しかも、父がまだ撃つなと止めたのを無視して撃ちました。
三島の猟師会の会長もそれを見ていました。
父に2人で土下座して謝りました。
家に帰って来ても、父は不機嫌でした。
翌日、夜になって三島の猟師会の会長が我が家に来て、見舞金を置いて行きました。
父は、お金で済む問題じゃない。
子供を殺されたのと同じだ。
撃った人間は、うちの縄張りには、もう入らせない。父のここまで怒った顔は、初めて見ました。
死んだ雷守は、誰もが認める名犬でしたから、三島の猟師会の会長の犬の子供をただで我が家に、寄越す事になりました。
正規に買えば20万が相場の犬、猪狩りの名犬を父に持ち、母犬も鹿を追い回すタフな名犬です。
雷羅が我が家に来たのは、偶然です。
生後一週間で来ましたから我が家の一員です。
血筋は最高だから、仕込みます。
実戦は、年明け2月が目処ですね。