秀吉は、自ら兵を率いて進軍した。
留守番は、前田利家。
従うは、最上、秋田などの東北勢、結城、佐竹は連続出兵であった。
上杉、蒲生、大谷、石田、福島などで、十万を越える大軍であった。
清正が真田邸を訪れて、挨拶すると、奥から子供が走って来た。
虎之助、私も幸村も連れて行け。
そう言って、清正に抱き着いた。
清正は、驚いていた。
ひ、秀頼様、宜しいのですか?
左中将殿、いかがします。清正は、幸村に出陣を頼みに来たが、まさか秀頼まで行くと言って来るとは思わなかった。
豊臣の世継ぎが熊本城に来るのは名誉だし、それ相応の城であった。
加藤殿、秀頼様は、私に剣術を学んでいます。
たまたま、今日は我が家でやっていました。
これより帰られます。
ご一緒に参りませんか?
幸村に言われて、清正も一緒に、大阪城に登城した。清正は、秀吉に拝謁して、熊本城に戻り戦に加わる事を告げ、幸村の参陣願いと秀頼が来たがっている旨を告げた。
秀吉は、驚いた。
すぐに、秀頼を呼んだ。